即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

楽しみな棋聖戦第2局

2007年06月22日 22時45分15秒 | 将棋
先日の『Show the flag』 という記事の続きです。

渡辺竜王は、あくまでも意地を張るべきか、さっと気合をかわすべきか、という話題です。

こてくんさん、こんばんは。

そちらのブログで、こちらのことご紹介いただきありがとうございました。

>もしも渡辺先生が『変化球』を出すとしたら、先手番なら、おそらく・・・・・先手の有利な面があるので、まず変化球はまずないでしょう。

また昨年の竜王戦にこだわって、同じ局面に持って行き、さあ、今度はどうしますか?ってやるのでしょうか?それとも、そんなこだわりは関係なく、別の勝負にするんでしょうか。
どちらにしても先手の竜王の作戦が、キーです。

>わたしは佐藤棋聖のファンですが、渡辺先生の立場で考えたら、とりあえず棋聖戦は『矢倉』で1勝はしておきたいと思います・・・・・・。

矢倉は矢倉でぜひとも見たいです。
戦型や、序盤のやりとりだけでもワクワクしますね。

☆振られ飛車さん、こんばんは。

>7八金、こんな手指したら、康光さん喜んで振ってくるでしょうね。逆に竜王戦のように康光さんが7八金とやってくるのではないでしょうか。あきら竜王は「僕は振り飛車も上手いんですよ」なんてテレビでは言っていますが、果たしてどうでしょうか。

7八金、ですか。
もう作戦は決めてるんですかね?
どうも今回は、先手でもあるし、急戦調の戦いになるような気がします。

今、いろいろなところで名著として紹介された、勝又六段の『最新戦法の話』、
やっと手に入れて、読んでいるところです。

最新戦法の話

浅川書房

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詳しくはまた書きますが、すごいです、この本。
わかりやすいこともあるけど、体系的に、俯瞰的に、それぞれの戦型の特徴や誕生理由、存在理由、流行理由(消滅理由)を整理分析しています。
歴史、時代、時流、という縦軸の中で、戦型というものを横軸にして、そこに棋士の個性、人間の心理、をかぶせていく。
そんな感じでしょうか。

素人にはわからないけど、一日制だと、この戦型が戦いやすい、とか、二日制なら、これが、とか、ってあるんでしょうか?

もちろん個人差はあると思いますが、このあたり、教えて欲しいです。

ちょっと別の話。

共催になった朝日新聞の東公平さんの観戦記、毎日見てます。

将棋の内容だけでなく、竜王に関するこんな記述も。

渡辺竜王の好きなもの、「競馬、宴席、インターネット」、

嫌いなものは、「虫、辛いもの(ワサビ、カラシ)、不正」。

『言いたいことをずばり言うし、将棋界の未来を深く考え、普及にも貢献している
21世紀の棋界を背負って立つべき器量と度胸を備えた快男児である。』
と。

それから棋界の将来に関する記述。

『渡辺竜王を筆頭に個人の面白いブログも増え、ネット棋戦が生まれ、将棋好きの子供が急増してきた。新聞の他、各社有志の援護のもと、将棋界は前途洋々。
唯一、不幸な結果に終わった女流独立問題も、いずれ賢明な上位棋士たちが見事に解決すると信じている。』
と。

すぐになのかどうかは別として、羽生世代を脅かす最前線の位置にいる渡辺竜王のこの一局にかける気持ち。
竜王戦だけは強いけど、あとはねえ、ってこと、言われないためにもここは踏ん張りどころ。
棋界の構図が変化するのかどうか、大切な1局です。

そう言えば昨日の順位戦、負けちゃったようですね。
いきなり連敗かあ。

この前の《集中と分散》でも書きましたが、これはよく解釈しましょう。

王位戦よりも、そして、順位戦(1期でA級に)よりも、
ここは竜王の潜在意識の中で、棋聖位を取ることの大事さ、が、
より大きな位置を占めているんではないでしょうか?
(勝手な解釈、すみません。)

さあ、いよいよ明日ですね。
熱戦、期待しています
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ブログの輪

2007年06月22日 22時40分17秒 | ブログ
何度も紹介していますが、川島さんの表参道の小さな広告屋から
等身大の仕事の話、謙虚で、地道に、真っ当に、日々奮戦している川島さんの本音がいっぱい出ていて、好きなブログです。

《お互いの読者が(←恥ずかしい言い方ですが)、お互いのブログを訪問して新しい出会いができるのは面白いです。》

と書かれてます。

つい最近、Danchoさんから紹介してもらった風屋さんが、川島さんのブログにコメント書かれていました。

《表参道の小さな広告屋から》というネーミングに惹かれて行ってみた、とのことです。

もちろん前にも、こういうこといろいろあったわけですが、楽しいですね、こういうの。
誰が誰を紹介したとか、もう関係なくて、ネットの世界の広がり、っていうのは、どんどんとことんあっという間に広がっていきます。
(もちろん怖い部分もあるわけですが。)

「笑っていいとも」、ではないですが、「友達の友達はまた友達」。

どこまでもつながっていく、ブログの《輪》、です。

そういえば、LPSA(日本女子プロ将棋協会)のコンセプト、"三つの「わ」"ですね。

三つの「わ」 

 「和」・・日本の伝統文化である将棋を通じて、和の精神を継承し、
      ファンの方が和むことのできる場を作っていきます。
 「話」・・将棋を盤上の対話ととらえ、コミュニケーションを促進し、
      社会貢献に努めます。
 「輪」・・ファンの皆様との交流を深め、盤上・盤外の輪を日本全国、
      そして世界に広げていきます。

とってもよくできてます。
LPSAの方向性をしっかりと表しています。(これぞ旗幟鮮明ですね。)
「和」の心を、「話」を大事にして、大きな「輪」にしていく。

話は戻って。

川島さんの先日の記事、毎日、書いている。
(部分的に引用させてもらいます。)
************************************
このブログ、ほんと毎日書いてます。

ほんのたまに欠ける日があるけれど、我ながら感心します。

読者も、検索で訪れる“ゆきずり”の人もいれば、
知人のブログから飛んできてくださった方、
そして、ほぼ定期的に見てくださる方も存在します。(感謝!)

私の場合 …
最近はっきりしてきたのは、
自分が書いていることは、きっと「自分に」書いている。

なんか変な言い回しですが、広い読者を想定しつつ、
結局は自分に「確認している」ような気がします。

あ、俺はそういうことなんだ。ってね!
**************************************

《自分の確認。》

今日もこうやって書いていることで、自分の確認をしている。

ハイテンションになっている日も、落ち込んでいる日も、頭がさえない日も、妙におしゃべりな日も、ちょっと高尚な日も、それぞれが全部自分。

ピンもキリも、不様なのも、かっこいいのも、変なのも、まともなのも、
いろいろ併せ持っている自分。

それを最小限わかりやすく綴ろうとして、確認することが、
なんか安心することでもあり、一歩一歩進んでいるようでもある。

そして、他の人のブログを見て、刺激を受け、気づきがあり、いろいろ考える。

見習ったり、不安になったり、希望が膨らんだり、いろいろ。

長ったらしくなって、まとまりがなくなった自分の文章を見て、もっとコンパクトに、言いたいことだけをシンプルに、っていつも自戒する。

川島さんのブログをお手本にして、いつも近づきたいと思いつつ、
今の自分の確認作業をしています。
(なんか全然近づかないよ。遠ざかってるかも・・・。やばっ!)
(俺って、これしかできないのか、ふーむ。あらっ、結構うまいこと、書けるじゃん、やればできるかも?いやいや、もっと手短に言えないの?進歩ねえなあ・・・。)

そして、川島さんの言うように、読んでくれる方がいればこそではあるものの、
自分に向かって書いている。

つくづく最近そう思ってます。
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市民の中に染み込んでいく将棋

2007年06月21日 22時33分50秒 | 将棋
このところずっと、女流棋士関連に関しては、shogitygooさんのものぐさ将棋観戦ブログにすっかりおまかせで、 《祝、日本女子プロ将棋協会設立!》の記事以来書いてませんでした。(笑)

最近の女流棋士関連情報に関しては、勝手に将棋トピックス(と同じくらいの精度で、情報載ってますので、知らない方はどうぞ。

しかし、LPSA、ほんと、がんばってますねえ。

初イベントのMOA4Cafe de SHOGI、素晴らしいですね。

メンバーは今までこのようなイベントを仕切ったりした経験はないと思うのだけど、企画委員会の、企画力、実行力、すごかったですね。

残念ながら行けなかったけど、写真レポート1写真レポート2、を見ると、今まで狭い暗い世界の中にいた、「将棋」と言うものが、明るく楽しくおしゃれに、街の中に出て行った、というイメージです。

同じようでも、新橋駅前や、新宿西口の、大盤解説会とはターゲット、狙いが全然違います。

「書を捨てよ、町へ出よう。」じゃないけど、将棋がどんどん街に出ていって、市民の生活の中に入っていく、染み込んでいく、って感じがする。

新宿をたまたま歩いていた、カップルが、家族が、若い女性たちが、

あれ、なにやってるの、あれ。
えっ、将棋?
へ~、こんなとこで将棋?
あれ、なんか女性ばっかし?
ふーん、楽しそうだね、
お茶も飲めるし、ちょっと見ていこうか。。。
へー、将棋って、結構楽しそうだね、
動かし方くらいはなんとなく知ってるから、やってみようかな・・・。
えっ、目隠ししてできるの?
すごーい、頭の中、どうなってるんだろ?

って感じでしょうか。
こういうイベントを地道にコツコツと積みあげていくこと、ですね。

苦労しないと、汗かかないと、だめなんですね。

そして、第1回1dayトーナメントパールカップ、これも素晴らしい!
準決勝、決勝のネット中継、ずっとリアルタイムで見てました。

ネットを最大限使って、簡単に、気軽に、短時間で楽しめる。

重厚で、難解で、離れたところにあった将棋のイメージ、が変わっていきます。

こういうLPSAの積極的な活動、口で言うのは簡単だけど、この二つのことだけでも、やり遂げるのは本当に大変です。
いかに、苦労して、がんばって、意見の違いも、予算面のことも、
何もかも乗り越えなければ成功できなかったと思います。
本当に賞賛に値します。

それからもうひとつ、どんどん誉めてしまいますが、
このHPです。
素敵なコンテンツに溢れてます。

毎日のように更新するのって、ほんと、手間かかるわけですけど、ちゃんとやってますね。
情報公開、ということと、気軽に親しめるイメージ。
皆で苦労しながら、なおかつ、楽しみながら、ノリノリでやってるイメージ発信。

きちんと言うべきことは言い、やっている人の人となりもちゃんと表現している。
全体プロデューサーが素晴らしい。

とっても状況がわかって、自然と応援したくなっちゃいますよね。

こんなLPSAの活動から、棋界の明るい未来が垣間見えても来ます。

おしゃれで、洗練されてて、スマートでかっこいいイメージ。
女性にとっては、お花とかお茶とかみたいに、伝統文化に裏打ちされた粋なたしなみ。
子供にとっては、知育、徳育。
いじめもなく、健全な発育のためになる。
シニアにとっては、楽しい頭脳スポーツと娯楽。
頭すっきり、で、コミュニケーションも発展。

そんな将来像をイメージできるような、画期的なスタートです。

今後もっといろいろなプランがあって、どんどん前向きに進んでいくのだと思います。

LPSAは、(どこかとは違って)ファンの視点で、ファンを巻き込んで、ファンと一緒に、進んでいってほしいです。

例えばだけど、

一般の女性将棋ファンの中から、契約記者(レポーター)を作る。
そして、イベントのレポートとか、個人の意見などを書いてもらう。
アイディアもどんどん出してもらう。
サポーターのパワ-をもっと集結させて、力にしていく、ってことです。

今はほとんど内部で作業をしているんでしょうけど、各委員会の外部スタッフとして、もっと一般の将棋ファンや、将棋を盛り立てたいという思いの協力者と連携していく。

もちろんお金はないと思うので、スポンサー集めも含め、ボランティア的に協力してくれる人達のネットワーク作り。
それも、各地域に根ざした小回りの聞く活動をしていかなければいけないので、各地にサポーターを中心とした組織つくりをしていく。(この辺連盟がやることとの取り合い、どうなっていくのか?)

ネットを十二分に活用し、ネット会議でアイディア募集をし、煮詰めていく。
いわゆる集合知ってやつですね。 

そういう形で、いろんな委員会を作り、ボランティアスタッフを組織化していき、積極的に活動していく。
そういう委員会のリーダーとして、例えば企画委員会であれば、北尾さんや中倉宏美さんが、とりまとめてプロデュースしていく。もちろん実施も。

普及ということも同じ。
団塊世代やシニアなど、将棋ファンで、普及などに協力してくれる人を全国で組織化。
そういう人達に、子供たちなどに対して、将棋を教えるスキルをレクチャーし、ノウハウをどんどん増やしていく。
普及パワーもどんどん増やしていく。

免許的なものを発行してもいい。教えることで、多少小遣い稼ぎにもなるようなシステム作りをしていく。

官僚的・お役所的なやり方でなく、
ファンや、一般の人達、特に女性・子供の気持ちを理解した上での活動。
消費者視点での活動。

こういう人にこのように受け止めてほしい。
このように感じて欲しい。

LPSAが、積極的にやっていってほしい方向です。

今のように進んでいけば、応援してくれる人もどんどん増えていくことと思います。

新しい発想で、若さに溢れた行動力で、棋界に新風を巻き起こしてください。
応援しています。
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市川市の1%支援制度・結果発表

2007年06月21日 00時09分46秒 | 日記とニュース
先月、市川市の1%支援制度のこと書きました。

高評価の反応をいただいたので、結果報告です。



届出総数 5,633件(内、有効届出数 5,136件)
届出金額 13,970,001円


昨年の総数6996人、有効届出6344人、届出金額1519万円と比べると、3年目の今年は、募集期間が短かったこともあってか、伸びませんでした。

まだ、定着、更なる広がり、というところまでは行かなかったようですね。

さて、85の市民活動団体の中で、どの事業プランが一番受けたのでしょうか

一番は、『小学校低学年児童を対象とした野球ゲームの開催事業』でした。

★事業費総額 900,000  ★交付申請額 450,000
★納税者の届出人数 681 ★納税者の届出金額 1,317,912
★交付予定額 450,000

『小学校低学年児童を対象にして、野球の楽しさを知ってもらい、地域全体で青少年の健全育成を目指す。』
という事業です。

33チームって書いてあるので、その関係者が皆届け出をした、結果なのかもしれません。

2番目は、『市川市少年野球リーグ少年野球教室の開催事業』。

★納税者の届出人数293 ★納税者の届出金額 684,603

少年野球チームの活動の中での野球教室の開催。
子供の健全な育成とスポーツ振興、という目的です。

少年野球のワンツーフィニッシュでした。

申請額の少ないところもたくさんあるので、多くの支援希望を受けたとしても、結果の交付額は、申請額満額になります。
つまり申請額が1万円で、支援届出が、100万あったとしても、交付額は1万円。

申請額も多く、結果多くの交付金額を得た上位の団体は

◆心理リハビリテーション市川なのはな会 心理リハビリテーション夏季合宿集中訓練会 450,000
◆特定非営利活動法人 ホームレス自立支援市川ガンバの会 路上生活者支援事業
425,000
◆特定非営利活動法人 市川子ども文化ステーション 子どもがつくるまち ミニいちかわ2007 414,784
◆アシカちゃんクラブ 知的障害児の為の水泳療育 354,601

という結果です。

まだまだこういうの根付くのは、時間かかるようです。
もっともっと自分の税金を使いたくなるような、魅力的な活動プランも待たれますし、どんどん登録団体の数も増えていかないといけないのだと思います。

全体の結果として、総申請額が19,944,720。総交付額が9,936,161。

結果、全体的には申請額の約50%が交付されたということになります。

結構確率いいですよね。

そして、申請額に対して、満額の交付を受けた団体は、
85団体中、なんと、32団体。

これもすごいですよね。
なんと、38%が、満額回答。自分たちの希望が100%かなえられたと言うわけです。

どちらにしろ、もっとやり方をブラッシュアップして、発展、定着していってもらいたいです。

来年、なんか事業企画考えて、登録しようかな?

環境関連事業?
将棋普及事業?

もっともっとアイディアはあるし、来年までに形にしよっと。
      (アイディア募集中!)
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クレーム対応力

2007年06月20日 00時42分56秒 | 仕事
ワタミがコムスン「一括引き受け」 地域450社と連携(朝日新聞) - goo ニュース

知り合いの話です。

『2年程前、何気なく入った居酒屋 和民にて飲食。
テーブルにあった利用者アンケート葉書に
ピザが冷めていた! と書いた。

すると一週間後に、渡邊美樹社長から直々に、
お手紙と1000円のワタミクーポンが届いた。

「もう一度だけ、チャンスを下さい!」とのメッセージ。

ワタミのクレーム対応力は日本一かもしれない。

だから、建て直しもこの社長ならできると思う。』



素晴らしい話でしょ。

「もう一度だけ、チャンスを下さい!」、いいですね、これ。

『じゃあ、社長がそこまで言うなら、仕方ないから、もう一度だけ、行ってみてやるか。』って気になる。

前に、クレームは応援 という記事、書きました。

クレーマー=サポーター=生涯顧客

となる実例です。

自分たちの豊かな人生のために、黙ってないで、どんどんクレームつけましょう。
言ってあげないとわからないですから。

そして、企業のCS力を育てましょう。

変えていきましょう。

日本中の企業がすべて上記のような対応ができるようになれば、いい社会になり、経済も上手く回る。

すべては、自分たちのためなので。


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『Show the flag』

2007年06月19日 00時24分48秒 | 将棋
懐かしいですね、この言葉。

小泉前首相は、米国側から「ショウ・ザ・フラッグ」(立場をハッキリさせろ=旗色を鮮明にしろ)と言われて、わざと「旗を見せろ」と曲訳し、日の丸をつけた自衛艦をインド洋に派遣した。

すごいですね、一国の総理大臣が。。。

ここで、ひとつお勉強。

旗色鮮明というのは誤り。
発言者が自分の立場を明確にするのは旗幟鮮明という。

ですって。

以前、flagの色を明確にする、ってことだと思ったので、
『旗色鮮明』と使いましたが、『旗幟鮮明』のようですね。

このこと、《半年経って》という記事で書きましたが、

ブログって何を書くにしても、いつも問われるのは、自分とは何か?ってこと。

感じてます。

何の記事を書くにしても、常に、あいまいな旗の色よりは、明確な色を、を心がけてます。

ここで、先日の具体的な話《集中と分散》

渡辺竜王は、棋聖位奪取のためにどのような戦い方をすればいいか、です。
(まあ、そんなこと僕が考えたり、つべこべ言っても、なんの足しにもならないとは思いますが。)

竜王が書いていた、《竜王戦でも出た戦型で意地の張り合いです。(苦笑)》を見て、
去年の竜王戦にちょっとこだわりすぎてるんじゃないか、って思ったわけです。
あまり、こだわりすぎたり、意地を張り合ったりすると、本来的な竜王の持ち味や実力が、発揮できなくなるといやだな、と思ったわけです。

それであれば、もっと自然体で、普通の対局のようにやった方が、力が入らずにいい戦いができるのではないか、って。

これは、別に自信があるわけでもなく、その方がいいかも、って単純に思ったわけなのですが、旗幟鮮明にするために、ぼんやりではなく、くっきりにして記事にしたわけです。

これに対して、

たまには反対意見でも 、ということでspinoza05さんからコメントいただきました。

反対意見も大歓迎ですが、別にここで論争などするつもりもないし、反論しようと思って取り上げるわけではないです。

《将棋の場合,どうしても同じ相手と長く戦っていくことになるので,単に勝つだけでなくて,相手に強いと思わせて勝つということも大事なことのように思います。そのためには,相手の気合をすかすのではなくて,あくまでも意地を張り合って,その上で負かした方がいいのではないでしょうか。気合を外して勝ったとしても,それはそのときだけのことで,案外と長続きしないようなケースもあるのではないかと思います。》
とのご意見です。

これもわかります。
この相手、いやだな、苦手だな、と思わせたら、長期的に見ても大きな効果があります。

意地を張り合うべきか、さっと気合をかわすべきか。

さあ、どうしたらいいのでしょう?

打つ気ムンムンで、見るからに気合が満ち溢れてバッターボックスに入った強打者に、あくまでも、直球勝負で、振り遅れさせ、スピードで押して、正々堂々と勝負するのか。
あるいは、相手の気合をかわして、変化球で微妙なコースをついて、内野ゴロに仕留めるのか。

★松坂、清原には「全球直球勝負」
 西武 99年の球宴で上原と先発対決した。その時は3回を投げ最速152キロの速球で5三振を奪った。失策絡みで2点を失い勝利投手は上原となったが優秀選手賞100万円をゲットした。それだけに今回も勝敗より、ファンに魅せる投球を意識している。巨人清原には「全球直球勝負」を宣言。「清原さんにだけは、変化球を投げるつもりはありません。全部、真っすぐでいきます」と誓った。

★松坂 ボンズに直球勝負だ
 レッドソックス・松坂大輔投手(26)が14日、メジャー最多の通算755本塁打まで8本に迫ったジャイアンツのバリー・ボンズ外野手(42)に直球勝負を挑むプランを明かした。16日(日本時間17日早朝)のジ軍戦に先発する右腕は「対戦する機会があれば、そう(直球勝負と)思う部分はある」と、力勝負を熱望した。

松坂のような若い正統派のピッチャーとしては、清原とかボンズのようなバッターに対しては、あくまでも直球勝負ということでないと、相手に失礼、ということもあり、意地でも直球で討ち取ることに意味を感じている。

それが、一流同士の目に見えない礼儀でもあり、真の勝負という考え方、よくわかります。

そういう個人の考え方、哲学、美学と、変化球でも何でもいいから討ち取る方がベター、というあくまでも勝敗にこだわることを最優先とした考え方、と、どちらを選ぶのか。

逃げた、かわした、と言われても、それでも討ち取ったもん勝ち、というのはある。

昔の横歩の取れない男なんて、みたいな、盤外勝負も含めて、かわす手は、何て言われるかわからないリスクもあるけど、勝ってなんぼ、ってことも基本。

難しいですね。

相手の心理を考え、裏をつく、というのも勝負のうち。

別にルール違反でもなんでもない。

でも、ファンは、この対決、全力の直球勝負を見たい、というのも事実。

この直球勝負の話と、棋聖戦の意地の張り合いの話と、ちょっと違うのかもしれませんが、これはもう本人の考え方次第。

将棋の対局では、そこまではっきりした直球、変化球の区別もないのかもしれません。

純文学の矢倉戦が、直球で、相掛かり、とか、穴熊とかは、変化球ということかもしれません。

でも、この場合は、そういうことでもなく、意地の張り合いというのは、竜王戦で出た局面に再度持ち込み、前回うまくいかなかった構想を、今度はこういう仕掛けで、鼻をあかしてやろう、ということかもしれません。

こういう戦いもぜひ見たいし、
そこまでこだわらなくても、全く違う今までやったことのない構想や序盤の駒組みを試す、とか、いうのも面白い。

どちらにしても、競馬の予想と同じように、それぞれの楽しみ方、期待の仕方があっていいわけですし、竜王の二冠に向けての戦い方、見守りつつ、応援しています。
いよいよ今週土曜日ですね。
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集中と分散

2007年06月17日 09時48分41秒 | 将棋
佐世保市出身の深浦八段に決定 第48期王位戦挑戦者(西日本新聞) - goo ニュース

応援している渡辺竜王、王位戦挑戦者決定戦で、深浦八段に破れてしまい、皆が楽しみにしてた羽生王位とのタイトル戦はまた見送りになりました。
(楽しみは少し先に、です。一番好きなものは、先に食べず、最後の方まで残しておくタイプです。そんなのと一緒にすんなって?)

去年の竜王戦の時、『一流と超一流』『栴檀は双葉より芳し』、書きました。
そして、最近も、『20代の反乱』『20代の反乱・その2』、書きました。 

いずれも渡辺竜王への賛辞と期待の記事です。

全然関係ないですが、ランチェスター戦略、3つのグランドルールです。
****************************************
1.販売目標にゴールを設定するなら、それは1位でかつ2位を射程距離圏外に引き離したダントツの1位(これをナンバーワンと呼ぶ)になること。これがランチェスター戦略の結論です。第1のルールのナンバーワン主義です。

2.そのため弱者は事業領域を細分化し、勝ち易い地域、流通(販路)、顧客、商品を設定し、そこに経営資源を重点投入します。これを一点集中主義といいます。2つめのルールです。

3.3つめのルールは「足下の敵(そっかのてき)」攻撃の原則です。成熟市場において売上を伸ばそうとするなら、それは競合他社から売上を奪うことに他なりません。では、誰から奪うのが望ましいのか。それは1ランク下のライバル(=足下の敵)です。なぜなら、自社より強い敵と全面対決しては体力に劣る自社が不利だからです。狙うべきは勝ち易い敵です。しかも1ランク下からシェアを奪えば、自社が伸びるうえに敵が下がりますから差が倍つきます。足下の敵を射程距離圏外にし自社が安全圏となります。
**************************************

これを将棋界に置き換えてみようとしてますが、無理があるかな?  

第二の『一点集中主義。』
そういう意味では、王位戦とのダブルタイトル戦になるよりは、棋聖戦だけに焦点を絞って、そこに集中して全精力を傾ける。
これができるようになり、よかったです。

第三の『「足下の敵(そっかのてき)」攻撃の原則』、ですが、これは、どう考えればいいのか。

羽生、森内、佐藤、この3人に相手を絞って真剣勝負するための布石として、まずはその周辺に立ちはだかる丸山、藤井、郷田、深浦、久保、木村、三浦、といったあたりをやっつけるのか、
それとも、山崎、橋本、松尾、阿久津、といった自分に続いて来ようとしている20代をまず叩いておくのか。(良きライバルを作ってレベルアップし、若手の強力な塊として、30代の天下を覆す、という戦略ではなくなる。)

こういう大きな戦略(自分がステップアップするための戦略)なんて、棋士は考えているんでしょうかね?

そんなこと関係なく、研鑽努力して、目の前の一局一局を全力で戦うだけなんですかね?

昨年の大熱戦フルセットの竜王戦終了時、竜王ご自身の総括です。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
☆開幕前インタビューで自信があると言ってはみたものの(自信がないと言う人はいませんが)自分が佐藤棋聖に勝つという姿がイメージできませんでした。今期の対局数、勝ち星は倍くらい違うしこっちはタイトル挑戦もできていません。直近の対戦では2連敗しています。不安だらけでしたが9月以降、将棋に費やせる時間が増えたので戦えるのではないかという希望も持っていました。不安のほうが大きい状態で開幕を迎えました。
<中略>
今回の七番勝負は本当に苦しい戦いでしたが、この経験はかけがえのない財産です。改めて将棋の厳しさ、深さ、難しさを実感しました。
あまりにも精神的に厳しかったのでもうこんな思いはこりごりだという気持ちとまたこんな勝負がしたいという気持ちが半々といったところです。
第19期竜王戦総括。

10月からピリピリしている状態が続いていました。その緊張感から解き放たれて打ち上げではいつも以上にお酒がおいしく感じました。
竜王戦七番勝負第7局。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
竜王戦ひとつでも、これだけ準備をして、気力体力がその時期に万全になるようにかなり前からすべてを集中していく。大変なことです。

今回は、幸い、竜王戦と全く別の時期の棋聖戦です。
ぜひ2冠に向けて、2局目以降、集中して臨んでください。

それにしても、一つ一つのタイトルを獲得する・防衛するということがこれだけ大変だと思うと、あの羽生7冠、というのは何だったんでしょうか。
とても人間業とは思えません。

ただ、あの頃、7冠タイトル戦に出てきた相手は、いろいろだったと言えます。
谷川、高橋、島、米長、郷田、森下、三浦、森、と言うように。
今のように、全部に佐藤棋聖が登場する、と言った図式ではなかった。
まだ、佐藤、森内、との力に差があった頃と言えるのだと思います。

そういう意味では、(彼のすごさをどうこう言うわけではないですが、)あの頃だから達成できたのであって、逆に言えば、あの頃しか、達成できなかったのだと思います。

先ほどの、第1のルールの『ナンバーワン主義』です。

渡辺竜王であれば、将来7冠も行けるとは思いますが、まだまだ当分羽生世代の勢いが衰えるとは思えません。

まずこの棋聖戦は、そんな夢を描かせてくれるかどうかのポイントです。

佐藤棋聖は当然、昨年の竜王戦のリベンジをしたいところです。

タイトル戦で同じ相手に2回続けて負けると、負け癖のようになります。

第1局目の竜王の解説記事、こう書いてますね。

《振り駒で後手番になり角換わり腰掛銀の先後同型に。
竜王戦でも出た戦型で意地の張り合いです。(苦笑)》

お互い、あの竜王戦をかなり意識して、引きずっているんじゃないでしょうか?

もし、そうであれば、竜王は、意識としては、そこから抜けるべきと思います。

あの竜王戦でいろいろあったあの佐藤棋聖、とやるのではなく、普通の大事な対局、というくらいの意識で臨めたら、なんて勝手に思ってます。

相手が、いろいろ意識して、意地を張った手をやってきても、

えっ、なんのこと?って感じで受け流して、(鈍感力、天然力?)

自然に、素直に、無心で、最善手を指す。

相手の気合をさらっと受け流す。
体をかわす。

相手が意識しすぎて、意地が膨らんで、一人相撲を取っちゃうみたいな。

まあ、そんな簡単ではないことはもちろん承知してますが、
とりあえず23日(土)の第2局、素晴らしい熱戦を期待しています。
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異常が恒常

2007年06月17日 01時41分12秒 | 雑感
熱波のパキスタン、連日気温50度以上で数十人が死亡。

3日間連続で熱波に襲われたインド北部および中央部では、熱波による死亡者が続出している。公式な調査ではこれまでに130人以上の死亡が報告されているが、実際の死亡者数はこれをはるかに上回るものと見られている。貧困層の多い地域では電力供給も受けられない状況にある。住民たちは、摂氏50度近い猛暑を「唯一の手段」、うちわでしのがざるを得ない。

立川志の輔さんが新聞のコラムで書いてました。

異常気象、異常気象、って、これだけ頻発してたら、異常じゃないんじゃないかって。

異常が恒常。異常が日常。

地球温暖化、って言葉ですら、もう異常感がなく、日常の慣れ親しんだ言葉に。


話は変わって、スーダンのダルフール紛争の話、この前テレビで見ました。

スーダン、国連・AU合同部隊受け入れ=ダルフール紛争で(時事通信) - goo ニュース



大量虐殺、大量難民。

これも、元はと言えば、地球温暖化のしわざ、とのこと。

砂漠化が進み、住むところがなくなり、民族同士の争いが起こる。

単に暑くて、熱中症になり死ぬのと訳が違う。

この紛争の状況をライブで伝えていたニュース、ちょっとショックでした。

ここまで来ちゃってますね。

クールビズとか、冷房の温度、とかだけでなく、
去年までやってなかったこと、最近までやってなかったこと、
どんどん増やしていかないといけないです。
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『バベル』

2007年06月17日 01時07分50秒 | 音楽と美術
賛否両論、話題の映画バベル、見ました。


かなりの長編なのに、ずっと引きずり込まれ、次々と場面が変わって、それぞれのドキドキや期待+不安が駆け巡って、飽きさせない演出は見事だと思いました。

構想、スケールの大きさ、と、音楽・SEが、全体的に印象的ですね。

それぞれの役者も皆いい味出してました。特にブラピ、よかったです。

カサブランカやモロッコのシーンも出てきて、個人的に懐かしかったです。

菊池凛子、助演女優賞ノミネートが妥当かどうかわからないけど、目の表情、印象的でした。あの難しい役をしっかり演じ切っていたんじゃないでしょうか。

夫婦の溝を埋めるためになんでモロッコ旅行なの、とか、なんで役所広司がハンティングをしに、モロッコなんてとこに行って、銃を置いてこなきゃならないの、とか、気持ち悪くなるシーン、あんなに長くやる意味あるの、とか、いくつかちょっと肯けない部分もありました。

以前、川島さんが、映画BABELは、惜しい、という記事書かれていたのを思い出しました。

『設計図や演技指導が「見えて」しまう。』という意見、なるほどなあ、と思いました。

それと、茂木健一郎さんが書いている
脳科学で読み解く『バベル』、興味深かったです。
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 人類の不幸の多くは、コミュニケーションがうまく行かないことから起こる。日常のちょっとした行き違いから、地球全体を悲劇へと引きずり込んでしまうような戦争まで。意志の疎通さえうまく行っていれば避けられたはずの齟齬が、私たち人類の魂を根底から揺り動かし、時にその存在さえ脅かす。

 コミュニケーション不全からもたらされる悲劇を確実に避ける方法が、実は一つだけある。他人との一切の交渉を絶つことである。そもそも他者とかかわらなければ、傷つくこともないし、動揺することもない。一人でいることは気楽なものである。実際、現代社会にはそのような選択を志向する若者がいることを私たちは知っている。

 しかし、人生というものが他人との付き合いを絶つことでは済まないこともまた事実である。一人では生きてはいけないからこそ、私たちは時には傷つけ合ってでも、人と向き合わなければならないのだ。

 『バベル』は、つながりが密になり、ますます小さくなっていく世界の中で、人と人とが向き合うことの難しさと、心がかろうじて通じ合った時の喜びを描いた映画である。
********************************************

『人類の不幸の多くは、コミュニケーションがうまく行かないことから起こる。』という言葉、重いですね。

いろいろ書いた将棋界のこともそうだし、政治も外交も、仕事も趣味も、すべからくこのキーワードが大きな意味を持ちます。

人と人が向き合うことの難しさ。

しかし、しかし、これを乗り越えなければ、何も生まれないですね。
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生涯顧客という発想

2007年06月16日 17時13分12秒 | 
コトラーを読む

日本経済新聞出版社

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マーケティングの神様と言われるフィリップ・コトラーなんて、なんとなくは知っていたけど、ちゃんと読んだことなかったです。

コトラーのエッセンスを、ブレインゲイト酒井光雄さん が優しくナビゲートしてくれる一冊です。

『マーケティング原理』『マーケティングマネジメント』などの大著にひるんでしまい、まだコトラーの著作は読んでことがない、という人にはうってつけの読み物という解説です。

一番印象的だったこと。

新規顧客を見つけて購入してもらえばいいという考え方は終わり、既存顧客を大事にして長期にわたる関係性を強化する考え方。

高度成長の頃は、顧客はいくらでも開拓できた。
経済の拡大は止まり、市場縮小傾向の現在。
そこで、企業としては、売り上げの減少を補うために、価格を下げた購入促進をした。
これがデフレ経済への導火線となった。

そして、新規顧客を追い求めた企業は、ここで、既存顧客の重要性にやっと目覚めた。

新規顧客を獲得する費用は、既存顧客を維持する費用のおよそ五倍のコストがかかると言われる。
新規顧客を取るために、効率を追い求め、躍起になっていた企業は、徐々に既存顧客の更なる囲い込み強化、生涯顧客の創造に、シフトするようになってきた。

一度失った顧客が、ずっと生涯リピーターとなってくれていたら、目を丸くする数字が損害額、となって現れる。
顧客の生涯価値という発想。

こういう考え方でいくと、
対応やサービスが悪くて、二度とこんな店来るか、って思わせるなんてことは、その人の周りの人、口コミも含めて、どれだけの大損害になっているか。

クレームが来た時の対応ひとつで、
A.事務的な対応であきれた。もう二度と買わない。
B.予想外にいい対応してくれたので気に入った。また利用しよう。

AかBかで、企業の今後が大きく左右する。

今、まだまだ新規顧客を、ガサーッとすくって、ボロボロこぼしていくような、ことをやっている企業がたくさんあります。

もったいないですねえ。

毎朝大量に入っている折込チラシも、SALE、クーポン、今なら、今日だけ、特別、安い、ビックリ!、っていうものばかり。

ロードサイドのファミレスやGSなどなど、看板も外装もバナーも、派手なデザイン、目立つ色使い、インパクトあるコピーなど、気を惹くので一生懸命ですよね。

フラっと通りかかった一見さんにできるだけアピールして、一度でも入って欲しいということに腐心してる。
(そういうことが環境や街に合ったデザインになっていなくて、我先に、出し抜いて、負けるものか、の意識なので、街全体もヨーロッパのような格調がなくなってる。)

まあ、それもわかるけど、一度来たお客さんは、絶対に逃さない、満足してもらう、リピーター=ファンになってもらう、ということに注力すべきだと思う。

CRM(Customer Relationship Management)の時代ですね。

顧客が存在してこそ、企業はビジネスが成立し、事業が継続できる。

顧客起点の発想、そして顧客志向の経営。

企業にとって顧客とは、モノを売りつける相手でなく、企業の収益を生み出す源泉であり、生涯にわたりパートナーとして大切にすべき存在。

コトラーは、21世紀の「マーケティングキーワード」は
「つながる」ことだと、指摘しています。

つながる技術の発展。
1.顧客とつながる。
大切な顧客とつながる。生涯にわたって顧客とつながる。顧客と直接つながる。
2.パートナーとつながる。
社内でつながる。外部パートナーとつながる。他企業と戦略的な提携でつながる。
3.世界とつながる。
グローバルにつながる。マーケティングは社会的責任につながる。より広くつながる。

本当のファンになってもらう。

末永いおつきあいをしてもらう。

企業のファン=サポーターという位置づけで、意見をもらい、それに応えて、さらに関係を強化する。

短期的な経営視点でなく、長い目でとらえて、本質的な価値で勝負していく。

ほんと、最近そう思うことが多い。
時代の流れは、このような傾向にあると思う。

そんなことはわかっているけれど、
来月の売り上げ、今期の利益、ここが固まらないと、来年の構想など立たない。で、チラシをパッーとやって、クーポンでもつけて、なんとか、目標達成しないと、自分のクビが飛ぶし、そんな悠長なこと言ってられない。

という企業もまだまだ多い。

ここのところのせめぎ合い。

でもここをなんとかして、本質的なマーケティングをしていかないと、
一生へんてこな本末転倒なことで終わってしまう。

企業と消費者も、誠意を持ったおつきあい。

モラルをもって、哲学をもって、双方向のコミュニケーションをして、いい関係作りをしていくことが、将来の豊かで楽しい生活につながっていくのだと思います。
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