即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

心理バリア

2009年05月06日 15時39分31秒 | 
どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
小宮 一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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この本、やたら売れているようだし、パラパラめくってたら、キーワードの立て方がシンプルでわかりやすいので読んでみました。

いろいろ共感ポイントあったのだけど、そのひとつは、

心理バリアの話。

意味を伝えるには、その前提としての意識の共有が必要。

意識共有していれば、簡単なコミュニケーションですぐ伝わるけど、
それができてないと、コミュニケーションの難易度がグンと上がる、という話。

何度も言わないと伝わらない。
いろいろな角度から長い説明や背景情報などが必要になる。

心理バリアが低い相手からの要請であれば、無理なことでも聞き入れる。
高い相手に対しては、内容が良いことでも聞き入れない。

ほんと、こういうことですよね、なんでもかんでも。

政治がひどい、首相は信じられない、と思ってたら、
いかにいい政策を実行しても、なんだかなあ、としか感じない。

この会社はひどい、経営者が悪い、上司は自分勝手と、思って仕事していたら、
的確な指示でもそっぽ向きたくなる。適当にしかやらない。

連盟の体質は古い、会長は無理筋ばかり通そうとする、などと思っていたら、
どんなにいいイベントでも、参加しない。

あの店は、おいしくないし、サービス悪いし、二度といきたくない、と思っていたら、
いくら、値下げしました、とか、おいしくなりました、と宣伝したところで、
そんなもん信じないし、店には行かない。

意味を伝えるには、その前提としての意識の共有が必要ということです。

心理バリアの差。

同じ事を言われても、Aさんから言われた事ならやるけど、Bさんからならやりたくない。

普段からのコミュニケーションとか、イメージ作りとか、心理バリアを如何に下げておけるかどうか、がいかに重要なことか。

心理バリアが高い事をあまり意識しすぎても仕方ない。
無理やりにこっちを向かせる事はできないわけだし。

着実に、地道に、いいと思うことを実践し、小さくてもいいので結果を積み重ねていく。そして、それが、徐々に口コミも含めて、伝わっていく。

最近、なんかいいみたいだよ。
前よりもちゃんとやってるようだよね。
結構変わったかもしれない。
一生懸命がんばっているねえ。

そういうことの積み重ねが、意識共有の元になっていくのだろう。

ただし、ひとつバッドイメージを作ってしまったら、それを回復するには、その3倍のグッドイメージ作りのパワーが必要。

自分から見たまわりのものの心理バリア。
まわりから見た自分に対する心理バリア。

一度、客観的に、心理バリアチェックをしてみたらいいのかもしれませんね。
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2 コメント

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ついてしまう心理バリア (川島孝之(表参道の小さな広告屋から))
2009-05-06 22:42:29

勝間和代さんが、こんな「言葉」を紹介しています。
(朝日新聞 2009/04/25 土 朝刊)
※原著は勝間さんが翻訳した米国の本
『Life Strategies/史上最強の人生戦略マニュアル』
きこ出版

■事実などない。認識だけだ。

■正しいことをしていれば(絶対的な真実)
他人から一時的な誤解があっても自然に解決する。
そう思い、努力し続けても、必ずこうなるという
事実はない。

事実なんかなくて、私たちがそれぞれの立場から
どう解釈するか、ということだけ。
だからこそ、少しだけでも自分を客観的に見る
くせをつけると、すーっと視界が開けてくる。(以上 抜粋)

現実も、関係する人の「心理」によって変わってくる
ということですね。(ひとりひとりにとっては、それが現実!)
「私は正しいのに!きっといつかわかってくれる」と
思いこんでもしかたない。

零細経営者 兼 広告屋としても、「なるほど」な言葉です。
心理の深み (nanapon)
2009-05-12 23:04:36
川島さん、こんばんは。

深みのある言葉の数々、ご紹介、ありがとうございました。

>現実も、関係する人の「心理」によって変わってくるということですね。(ひとりひとりにとっては、それが現実!)

人の心理、いくつになっても難しいもんです。
思うようにはならないし、コントロールしようなんておこがましい。
広告屋としては、そこをどうついて、どう届かせるか、楽しみでもあるわけですね。

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