即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

消費者の勝手・その2

2008年02月06日 00時08分09秒 | 雑感
上石さん、はじめまして。いらっしゃいませ。
英さん、振られ飛車さん、こんばんは。
皆様、コメント、ありがとうございました。

>「しかるべきコスト」とは?
企業にとってはいつも変動する相場があるだけなんです。価格が付いているのは、利益を上げるためなんですよ。他に存在するのは、リスク、です。


言葉足らずの記事で、わかりにくかったかもしれません。

発端はあの事件の直後に、緊急対応に追われている某大手外食企業の人と話していて感じたことだったんです。
中国産のものは、至急止めて代替品をどうするか、工場の加工をどうするか。
そして至急(再度)検査に出すものもたくさんある。
店のメニューはすぐには変えられない。
当然コストのことは考えず、対応せざるを得ない。

まあ、それは仕方ないことだけど、要は品質保証の度合い、安全の確率の問題だと思います。

中国だから100%危ないということでもなく、他の国だから100%安全ということでもない。
企業の姿勢として、安全確認や品質保証をどこまでするのか。
当然最低限の法令順守はするとしても、まだまだリスクは伴う。
食べ物に関してだから、当然100%安全ということにならなければいけないけれど、どこで線を引くのかは難しい。
どこまでやっておけば、自信を持って提供できるのか。

中国であれどこであれ、仕入先が信用できないとなれば、いや、信用していたとしても、念には念を入れて、頻繁に何度も仕入先の体制をチェックし、納品されたものを検査に出し、確認作業を繰り返さないといけない。

当然そこまでやればコストは上がる。
本当に責任持とうとしたら、とことんやらないとだめ。
そこまでやったとしても、リスクはある。

しかし、やったからといって、値上げしたり、明らかにバリューの下がる代替品に替えたら消費者は離れていく。
これだけかかってるコストをわかってくれない。

そんなわけで、(消費者側として)何が言いたかったのかと言えば、

英さんの挙げていただいた例、「パーソナルコンピュータやDVDレコーダーは少し高くついても、故障しない方がいいです。」ということです。

ここまでは保障はできないけど、これだけ安いです。
ここまで保障するので、これくらい高いです。
どっちを選びますか?

(安全のことはしっかりやってますが、)
中国産の食材が入っているけど、安いです。
中国産は入ってないので、高いです。
どっちを選びますか?

情報開示の問題はつきまといますが、成分の野菜などにも産地を書くことにしたら、小さなパッケージには書ききれなくなるし、産地だけでなくどんなチェック体制をしいているかのことまでは触れられるわけもない。

要は、安全ということのコストをどこまで払うつもりがありますか?

と、自分に問われている。

少し高くついても故障しないのと、普通すぐには故障はしないけど、故障の可能性はあるので安いです、という時、どっちにするのか。

メーカーのブランドや信頼度、その時にお金の余裕があるのかないのか、サポート体制、などなど、いろんな要素が絡まってくるので、そんなに簡単な判断ではないと思うけど、与えられた情報の中から選択していくしかない。

国や企業に、どこまでの安全性や品質を求めるのか、ということをコストとセットで考えていかなければ、と思った次第です。
コメント
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