NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

やる気が出ないのを生徒の責任にしてはいけません

2008年08月18日 23時50分35秒 | メンター
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こちらが親身になっていくら「がんばって覚えようね!」とか
「覚えたら帰って良いよ。」と生徒のモチベーションを上げても
生徒は英単語をまったく覚えてくれません。

社会での日本の都道府県も覚えられません。
「日本人なんだから日本のことくらいはがんばって覚えよう」
といったら気分を害されてしまいました。

本人が全く覚える気がないものを、どうやって塾が教えられましょう。
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学習塾のオーナー様方から時々このような
内容のお便りをいただきます。


そういう生徒は、指導する側が上記のような態度で接しますと真っ先に
「あっ!押しつけられる!」ということで壁を作ってしまいます。

「がんばれ!」「このくらいできなくてどうする!」という言葉で
子どもたちの暗記力が上がるのであればこれほど楽な仕事はありません(笑)。
受験生はもちろんテンションが上がっていますからこれくらいの
言葉掛けで十分です。叱咤激励で勝手に成長していきます。

そうでない生徒が自ら覚えよう!と思うような土壌つくりが大事です。
いつもと同じような暗記のしかたで勉強しているだけでは
限界がきますし何より、まったく楽しくありません。

それほど工夫をしてもいないのに生徒のやる気に責任を転嫁してはいけません。
どこまでがやる気がない生徒でどこからがやる気のある生徒なのか、なんて
境目はありませんよね。
基本的に苦手な勉強をしているときの子どもたちの気持ちは
「やる気なし」のスタンスです。

そこでどんな工夫ができるのか、が学習塾講師の力が試されているとき
と、考えるべきですね。