二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
生姜とサトウキビの飲み物:ラムバックス
先日、ずいぶんと年令の離れた友人たちと、飲みにいける機会に恵まれた。
メニューを見ながら、若い友人の一人が、
ジンジャーエールへの思い入れを強く語っていた。
NAも、ジンジャーエールを色々と味わってきたが、
結局、カクテルの副材料程度での認識しかなかった。
すでに軽く飲んでいたので、頭の中から、
ジンジャーエールに関しての知識を引き出すのに苦労していた。
ジンジャーエールの製法は、ジンジャー(生姜)を炭酸飲料に抽出し、
カラメルで着色、味付けするようにして作られる
名称に”エール”などと付いてはいるが、アルコール成分は含まれてはおらず、
独特の味わいがある。
「ウィルキンソンのジンジャーエールが一番、いいんですよ」
ウィルキンソンの名前は知っていたが、そんなに詳しくは知らなかった。
近年のハイボール人気もあって、ウィルキンソン製品の知名度は低くはないが、
それでもジンジャーエールでは、カナダドライほどの知名度はないような気がした。
※後日、Wikiで調べると、大正時代にまで遡る会社(現在はアサヒ飲料系列)
知らないと言い出せないわけでも、張り合うような意思(もの)もなかった。
ただ強い興味を覚えて、次の言葉に、意識が向かっていた。
この若い友人と話している友人が、対面に座っていた。
彼が頼んでいたのは、ラム・ベースのカクテル「ラム・バックス」。
ラムを、ジンジャーエールで割ったシンプルで清涼感のあるカクテル。
ラムは、カリブ海に浮かぶ西インド諸島が原産の蒸留酒。
砂糖を抽出したサトウキビの絞り汁を煮つめて、発酵後、蒸留させた強い酒。
”ラム”という名称の語感が与える印象もやわらかく、
甘味類との相性もよいので、カン違いされがちだが、リキュールのような甘みはない。
しかも、アルコール度数は、通常、40度以上で、
なかには70度以上のものまである強いスピリッツ。
色によって、ホワイトラムやゴールドラム、ダークラムなどといった分類もあり、
ストレートで味わえるコクのあるものもある。
(風味によって、ライト、ヘビー、ミディアムといった分類もできる。)
ラムはベーススピリッツとしても、高い人気があるので、
色々なカクテルのレシピに出てくる。
有名なカクテルは、ダイキリやモヒートだが、
村上春樹の小説「ダンスダンスダンス」にも出てきたトロピカルカクテル
「ピニャコラーダー」も悪くない。
・・・と、頭の中でウンチクを呼び出している間に、終電の時間が来てしまった。
うーむ。
せっかくの楽しい機会を、無駄な行為で費やしてしまった。
帰宅前、自宅近くのコンビニで氷を2袋とバガルディのホワイトラムの小瓶と、
レモンを、1つ買っていた。
特に、なにか考えていたわけでもなかった。
それでも、衝動的な感情にも似たものがあったのか?
家に入ると、手を洗い、まな板をシンクの上に置いて、場所を確保していた。
グラスとシェーカー、バースプーンなどを引っ張り出す。
レモンを包丁でカットし、絞り出して、グラスに溜めておいた。
蛇口をひねって、冷水で、氷を1袋分を軽く流してから、アイスペールに入れる。
氷をトングでつかむと、シェーカーに詰めていく。
次に、ラムとレモンを加えて、砂糖を1つまみ。
シェーカーのトップをかぶせると、シェイクする。
グラスに注いで、一口だけ含んでみるが、かなり、水っぽくなっていた。
シェーカーは、素手で触れているだけでも、氷は溶け出してしまう。
・・・といって、中途半端な振り方(シェイク)をすれば、
材料は、空気とふれ合わず、バラバラな口当たりになってしまう。
グラスの中味を、シンクに捨て、シェーカーのトップを外して、氷も入れ替える。
また、やり直す。
やはり、水っぽい。
こんな行為に、意味があるのかも分からない。
それでも、中味を捨て、同じことを、何度も繰り返した。
気が付いたら、ラムの瓶が、空になっていた。
しばらく、ポケッとしていたが、片付けをすると、手を洗ってから、寝ていた。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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その中でも口当たりが良く、好きだったのがジンバック。夏場はジンリッキーなんかも♪
なんかネーミングもクラシカルな感じがしますね。今はファジーネーブルなんかがおしゃれなのかしら。セックス・オン・ザ・ビーチなんて最初は注文するのが恥ずかしかったデス。
オーソドックスなカクテルは、やっぱりハズれがないもの。
今回のようなラムベースなら、ラムコークなどなら、自宅でもたのしめるところですかね。