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反論の自由は、酒のつまみ


テレビをつけていたところ、
一昨年、愛知県知事へのリコール活動の発端とまでなった、
「あいちトリエンナーレ2019、表現の不自由展」での展示物が、
都内で展示される予定であったことがニュースされていた。
ニュースによると、中止となったようだが、
あまり面白くもない話だった。

所謂(いわゆる)、天皇制は支持していないけど…。
2019年夏「あいちトリエンナーレ2019」において、
“昭和天皇の肖像を含む版画が燃やされる映像作品が展示された”
・・・と聞いたとき、愉快な気分でもいられなかったように覚えている。
「“言論の自由”とは言われていますけど、
映画館や劇場において(火事でもないのに…)、
突然、“火事だぁ!”と騒ぐのは、言論の自由には当たりませんよね」

…というのは、S・キングのツイートだけど。
言っていいことと、悪いことがあるのは、言論の自由とは反するもの。
関連する過去の記事⇒
「本当に怖い映画は考えさせられる:映画「ミスト」」

この「あいちトリエンナーレ2019」は、公立美術館での美術展とあり。
政治的な意図をもったものが「表現の自由」という建前によって、
展示が許可されていたとなれば、
愛知県知事へのリコール活動に発展したのも分かるところだった。
これは政治活動を行なう当事者だけの話だけでもなく。
こんな事例が増えないように画策する人間がいても不思議でない話。
その後、このリコール運動において不正署名があったという報道には、
かなり驚かされることにもなった。



数年前(2016年頃)、
東京都でも、マス〇エ知事の政治資金の私的流用疑惑によって、
世間は大騒ぎになったことがあった。
「リコール(解職請求)できないのかなぁ」とボヤく人までいた。
リコールが行われれば、もちろん税金が使われることになる。
それなら…。
1000万人いると言われる東京都民から、¥100ずつ徴収して、
リコール活動の経費にできないのか?
もしリコールに満たなければ、
(当時)熊本地震における災害支援費に当てるのだっていい。
…と言うところで、落ち着いたけど。
ある意味、都道府県知事を、政治家から選ぶための投票より、
リコールの方が、有権者には、重大な意味があり。
世間を騒がせている話題について、
何も考えていなかったことに気付かされる事件でもあった。

テレビ番組などでの印象でしかないけど。
政治家としての資質では、“マ〇ゾエさん”より、
“オ〇ムラさん”の方が、問題があるようにも思えたこと。
そして、政治的にも、重要な役職である都道府県の知事が、
リコール活動によって、職を解かれるという事例はあまり聞かないこと。
それも大きな街をもつ地域なら、尚更ということもあり。
これらのニュースは、イヤでも意識が向くものとなった。



政治的な意図がもった表現媒体が、
社会的な問題へと関わっていくのは、別に珍しくもなく。
この“政治的な意図”が、当事国でなく、
別の国の意図が垣間見えるときまでもあり。
歴史上、何度もあったこと。
・・・とは言え、見過ごせるものではない。
それに「表現の自由」があるのなら、
「反論の自由」もあるのも、世の道理だとも思えてしまう。


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