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はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

闇のイージス/暁のイージス

2009年09月04日 00時31分50秒 | 読心本画

「闇の処刑人」などと言った設定のキャラクターは、
コミックの世界では、案外、多い。
アメコミでは、「バットマン」「パニッシャー」などもある。
比較的、シリアスなドラマが展開するジャンルだとも言える。

主人公はテロリストに妻子を殺された元警官。
銃弾をも弾く、鋼鉄の腕を持ち、
1度、引き受けた仕事は、必ず果たし、守り抜く。
闇の世界で”イージスの盾”と通り名で呼ばれる、最強の護り屋。
・・・連載当初から、迫力のあるストーリー展開と
描写に引き込まれていた。
設定や物語性が高いコミック劇画だが”人を守る”と言う設定は、
決してハデではないだけに、長期の連載はないと思っていた。
ところが、2000年から2008年にわたっての長編となった。
(途中、掲載誌の廃刊などにより、休載されていたが・・・。)
妻子を奪った宿敵と対峙したとき、どのようなドラマが展開されるのかは?
高い期待と不安を感じさせるものだった。
(まだ決着を知らないんだけど、ね)

蛇足:
この作品と、物語的にも関連性のある
「JESUS」(原作:七月鏡一/作画:藤原芳秀)
の新作が刊行されたらしい(2009年9月現在)。
いずれ、まとめて見たいところである。

さらに蛇足・・・。
物語中、「イージス」の強い個性にもなっているのが、
失われた右腕に代わるハイテク義手。

現実には、義手は、義足に対し、進歩がなかった分野。
腕を失ったとは言え、神経は残っている。
それをセンサーで読み取って、制御する研究も行われている。
手の機能を再現するには、高度な技術が必要。
例えば、掴む、握るなどの動作。
(「親指は、どの指とも向かい合わせにある」など、
指の位置と機能を分析することも、改めて行なわれている。

CBSドキュメントによると・・・。
米軍(国防総省、ダーパー)では1億ドルの予算で
総指揮をとる大型プロジェクトを行なわれている。
それを共同プロジェクト、それとも外部委託?しているのが、
ニューハンプシャー州にあるデカ社。
デカ社。
セグウェイの発明で知られるディーン・ケーメン氏の会社。
軍が出した条件は、
「標準的な人間の腕のサイズで、重量4Kg以下」と言う厳しい制約。
義手を使用している人達への調査で、
空洞の義手でも、汗ばみ、痛みが感じられると分かる。
そのため、圧力が変化するクッション性のエアーパッドを用いて、
加重への負担を和らげるなどの研究も進められていた。

弾丸をも弾く、鋼鉄の腕を持つ、無敵の「護り屋」は、
コミックの話だが、事故や災害にあった人間のため、
ハイテク義手の発展だけは、現実化するかも知れない。




うれしくも困った話?:CSI DVDコレクション

2009年02月18日 02時54分56秒 | 読心本画

読みかけの本や雑誌。
未整理のノートが溜まってしまった。
さらに困ったことに、仕事上の都合で、
新たに資格取得の必要が迫られている。
そんな中、デアゴスティーニ・ジャパンから、
「週刊CSI DVDコレクション」が発売。

なんとか本屋に寄ると、すでに2巻目まで刊行されていた。
「週刊での発売は、少し、あわただしいんじゃない・・・?」
・・・ちょっと身勝手かな。
この忙しい状況の中では、
ちょっと、腹立たしい気分になってしまう。

今年になって、
ビデオリリースされている作品も多い。
ほとんど公開期間中に見そびれたものなのに、
これも、手が出せない状況が続いています。
(とほほ・・・)

密林少年:70年代カンボジア

2009年02月08日 11時29分34秒 | 読心本画

(前回の記事の続き「ただし、カテゴリは異なる」)
映画「キリングフィールド」を見てから、1~2年後。
集英社の青年マンガ誌「BJビジネスジャンプ」にて、
「密林少年」と言う作品が連載されていた。
ポルポト政権下のカンボジア。
少年兵アキラを主人公にした物語だ。
雑誌連載の作品としては、テーマが重かったのだろう。
連載期間は短く、刊行されたコミック本も2冊だった。
それでも、衝撃的な内容だった。
マンガ雑誌であり、脚色は加えられているが、アキラは実在の人物。
第2次世界大戦後に20世紀の東南アジアで、
このような戦争が起こっていたことを、ほとんど知らなかった。
マンガの原作となったエッセイ本もある。
それも、購入している。

…話し変わって。
NH〇の番組「びっくり法律旅行会社」によると…。
カンボジアの観光名所としても、
有名なアンコールワットでは、オレンジ色の衣類は禁止。
僧侶の僧衣と同じ色だからです。
異性との行動では、注意しないといけない。
(簡単に言うと、イチャついてはいけない)。
ちなみにアンコールワットでは、“縁結び”の御利益はないとのこと。
異性との縁結びを祈っても、うまくいかない。
(2020年4月加筆訂正)

少年探偵団の宿敵:今、思えば・・・

2009年01月07日 10時12分26秒 | 読心本画

この記事は、いただいたトラックバックへのコメントとして
考えているうちに大きくなってしまい投稿記事になっています。

江戸川乱歩の小説は、「黒蜥蜴」「人間椅子」など
淫靡で妖しい雰囲気がある。
児童向けの小説では、出版社も、設定で悩まれたのでは・・・と、
想像してしまう。
そこで、天才的な愉快犯、怪人20面相が作られたのでしょう。
(NAの推測です)
児童小説での悪役なので、殺人こそしないが、
怪人20面相は、誘拐などの凶悪犯罪も、平気で行う危険人物。
そして、大胆だが、頭脳的な行動をとり、
変装や調査の技能を持ち、犯罪組織を形成までしている。
当初、アルセーヌ・ルパンのコピーのような設定だったが、
シリーズを重ねて、より人間的な魅力が増していた感じがあります。
今、思えば、乱歩も思い入れが強くなってきたのでしょう。
物語上、主人公である明智小五郎の影のような存在。
はっきり言えば、もう1人の主人公となっていきます。

児童小説での乱歩作品のイメージは、推理小説より、冒険小説に近い。
子供だったので、少年探偵団の7つ道具を集めた記憶があります。

あしたのジョー(・・・から40年?):読んで印象に残った本や漫画

2009年01月06日 01時57分08秒 | 読心本画

最近の図書館は、マンガの貸し出しもする。
子供の頃、「マンガばっかり読んでいると、バカになるぞ!」と
言われていたのだから、ずいぶん市民権を得たものである。
年末年始は、図書館が閉まってしまうので、
長編マンガ「あしたのジョー」を、全冊、借りることにした。
「あしたのジョー」は、70年代に週刊少年マガジンに連載され、
そのままTVアニメとなり、社会現象となったマンガ(劇画)だ。
迫力のある拳闘シーンは、30年以上前の作品であっても圧倒される。
それでも難点をあげるなら、
現在のボクシングなら、リングドクターによるチェックが入るのでは?
・・・とツッコミを入れたくなるところかな。
(宿敵、力石との結末やラストシーンには、無理がある?)
ちょっと設定が古いのは、時代性もあって仕方がない?
それにボクシングに限らず格闘戦は、
間近でなければ、感じ取れない気迫や心理戦(駆け引き)があり、
経験者でもなければ、その迫力は伝わってこない。
それをマンガやアニメでは、心理描写を含めて、
格闘者同士の主観と読者による客観を入れ替えるなどの演出ができる。
他の表現媒体で、これ以上の表現ができるものを、ほとんど知らない。
さてNAは、かなりのコミックオタクだったが、
「マンガばっかり読んでいると、バカになるぞ!」と言う意見には、賛成。
マンガが社会的な評価を得ている理由は、
国内外での商業的な価値に、社会的な権威者が気付いたからであって、
すぐれた表現媒体だからでも、高いストーリー性があったからでもない。
(NAの以前の記事↓

…とは言え、最近も息抜きに、よくマンガは読む(見る?)。

明日(もう本日?)、深夜1:59から、「あしたのジョー」と同じく、
週刊少年マガジンに連載されている「はじめの一歩」がTVアニメ化される。
TVアニメと言うと、妙に人工的な設定や演出ばかりされたものが多い。
それが、このような汗臭いのマンガ原作を、どう演出するかも興味深い。



2021年5月追記:
ちょっとした会話(ムダ話)の中で、南米ボリビアがネタとなり。
「あしたのジョー」の登場人物、カーロス・リベラが、
南米ボリビアの出身であることでも盛り上がったときがある。
「あしたのジョー」には、時代を象徴するような描写も多く。
それを読者(視聴者)は、物語中からの説明は無くても、
行間から感じ取っていたところがあった。
当時の生活水準は、まだ低く、貧しい人たちも多かった。
それは、日本だけの話でもなかった。

それにしても…。
10年前の文面を見ると、あまりにも言葉が薄っぺらく重みもない。
ちょっと情けなくなるところ。