goo blog サービス終了のお知らせ 

はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

読んで印象に残った本や漫画:「魔女の笑窪」

2008年11月20日 21時05分08秒 | 読心本画

大沢在昌の「魔女の笑窪」を読んだ。
「狼花」を読んで、それほど経ってないので、
別の作家の本を読むつもりだった。
(以前の記事⇒)
だが、何気なく読み始めたら、読みきってしまった。
続編らしい「魔女の盟約」もあり、また気になるところだ。



大沢在昌の作品で、女性が主人公だと、
「相続人TOMOKO」が印象に残っている。
コミック化され、スパイ小説のような設定だった。
もちろん、今回の主人公も、かなり魅力的だ。
「客にとって、女の一番のサービスって、何?」
・・・スゴいセリフ。
未成年の男性が読んだら、女性不信になるかも知れない。

<2020年7月画像追加・一部訂正>

大人になってから・・・:緋色の研究

2008年11月15日 02時39分35秒 | 読心本画
2年ほど前、コナン・ドイル作の「緋色の研究」を読んだ。
この作品は、世界的な名探偵シャーロック・ホームズの第1作。
子供の頃、ホームズの物語は好きで、小説、TV番組ともに、かなり見ていた。
そのほとんどが、短編だったので、長編のホームズ作品は、かなり楽しめました。
(この作品は、それまで読んでなかったのです。)
ホームズの印象は、少しシニカルで、芸術を愛する知性的な人格者。
きわめて客観的な分析力と超人的な洞察力がある。
この印象は変わらないが「緋色の研究」では、
もう少し付け加えてもよさそうです。
「人には分かりにくい独自の研究に没頭する自信家の若者」。
改めて、ホームズの物語を読んでみると、
相棒であるワトソン博士は、魅力的な人物。
戦地から帰ってきた若い元軍医の心境の描写は、なんとも人間的。

最近、お邪魔している個人サイトの1つで、
ジェレミー・ブレッドが演じたドラマの記事が載った。
たしか、このドラマでは「緋色の研究」は、エピソード化されなかったハズ。
ジェレミー・ブレッドが演じるホームズもシニカルな言動で、
ワトソン博士を、からかう。
若い俳優なら、イヤミな感じになってしまうところ。
渋みのある俳優が演じた「ホームズの冒険」は、やはり名作だったと思う。

読んで印象に残った本や漫画:「狼花」

2008年11月01日 03時19分48秒 | 読心本画
だいぶ前に刊行されたものだが、大沢在昌の「狼花」を読んだ。
これは、ハードボイルド小説のヒット作「新宿鮫」のシリーズ9作目。
シリーズ物の小説は、主人公を含めた登場人物の成長や経験、
そして、登場人物たちの人間関係の発展も魅力。
ただし、主人公と登場人物の関係は友好的なものだけとは限らない。
今作品では、主人公「鮫島」と因縁深い犯罪者とが、再び関わることになる。
警察官(刑事)である鮫島にとって、有能な犯罪者は強敵。
そんな2人の間にも、友情に近い感情があるようにも見えていたのだが、
物語中、思わぬ展開がある。

読者であるNAが年を喰ったように、物語中の主人公「鮫島」も、
若い刑事ではなく「新宿鮫」の通り名にふさわしい刑事となった。
「新宿鮫」の1作目が出版されたとき、
日本のハードボイルドやミステリー小説では、
警察組織の構造について触れたものは、ほとんど無かった。
(上級公務員試験に受かったキャリアと、末端の警察官との違いなど・・・。)
ドラマやコミックに与えた影響は、かなりのものになる。
青年誌に連載されていた「闇のイージス」の登場人物や設定などには、
大沢在昌作品へのオマージュ(それともメッセージ?)が多くある。
大ヒットドラマ「踊る大捜査線」には、
直接的なものはないが、間接的な影響は、随所に見られる。
大沢在昌の小説で、
まだ読んでないものに「帰ってきたアルバイト探偵(アイ)」がある。
初期(?)のシリーズ作品の(たぶん)完結編で、
ハードボイルドならぬソフトボイルド。
Vシネ化されてもいるらしい。
いずれ、これも読んでおきたい。

「新宿鮫」のシリーズは、
どれも好きだが「1番、好きだったのは?」と聞かれたら、
「風化水脈」と答えていた。
これも傑作だったが、今回、このランキング(?)を変更しないといけない。

これからローマを知りたい人への入門書

2008年09月20日 22時58分15秒 | 読心本画

講談社「マンガ ローマ帝国の歴史」が図書館にあった。
区長を褒めてやりたくなる選定だ(?)。
作者は、「さかもと未明」、監修は、小堀馨子。
個人的には、もっと早く(20代のころに)読みたかった。
ローマ史は、数年前から、興味があり、TVのドキュメントなどは、よく見ていた。
ちゃんとした書籍も、読んでおきたいとは思ったが、今は余裕がないのだ。
欲を言えば、ヴァイキングやケルトだって勉強したいのだ。

「さかもと未明」が、週刊誌「S○A」に毎週連載している漫画家だとは、知っている。

漫画掲載をメインとした雑誌ではないが、掲載記事との違和感もない。
つまり比較的、大人な内容なのだ。
NAは、かなりのコミックオタクなほうだが、少女マンガなど読まないので女性漫画家の作品など、ほとんど知らない。
それだけに、女性らしい表現(視点)に、妙に惹きつけられた印象がある。
女性が美しいだけの存在ではないと、女性の方がよく分かっているのかも知れない。
表現がなまめかしいのだ。
全3巻だが、カエサルから、ネロやアグリッピーナとあわせて、イエスなども描写されている。

友達から、薦められた小説で読みきっていないのもあるのに・・・ね

2008年09月19日 03時02分27秒 | 読心本画

藤原伊織の小説「シリウスの道」がWOWOWでドラマ化されたらしい。
主演は、内野聖陽だ。
インターネット百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」にも、項目があるが、藤原伊織は、昨年、亡くなっている。
少しクセがあるが(娯楽小説は、そう言うもの・・・?)読み応えのあるサスペンス小説の作家だと感じた。
「ウィキペディア(Wikipedia)」の項目に、ヒット作「テロリストのパラソル」はない。
(現在の世情と関係があるのかは知らないが・・・)
物語の中で「テロリストのパラソル」にも登場した人物による、その後が聞けるのはファンにはうれしい。

それだけにドラマ化しても、小説の面白さは、でないだろうとは思ってはいたが、主演が内野聖陽だと、話が変わる。
大河ドラマ「風林火山」や、先週、TV放映が終了した「ゴンゾウ、伝説の刑事」の硬質なドラマ展開などが印象的で、興味を感じるのだ。
・・・だが、NAの家ではWOWOWは視聴できないし、放映は、9/14だった。
地上放送かTSUTAYAレンタルを、期待するしかなさそうである。