The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

くずまきワイン、『蒼』を楽しむ会

2011-02-24 20:26:07 | ワイン
さすがに、ワイン行脚も3日も続けば、相当カラダに堪えます!

3日目の昨晩は、かつて同じ業界にいた『くずまきワイン』の鳩O君からのご紹介で、
新しい商品の発表を兼ねた、食事会に参加する事になったわけなんですね・・・

その新商品こそ『蒼(あお)』!
しかも名付け親が、あのワイン番組で御馴染みの辰巳T郎さんとのことで、
本人がその『蒼を楽しむ会』に参加をするとのことでした!

夕刻迫る時点においても、前日までのアルコホルの解毒作用も80%に達しておらず、
このままではイカンゾ!との懸念もあったのですが、
さすがに午後6時を過ぎますと、長年培われた『酒飲み』の自動連荘対応システムが、
作動しまして、恵比須顔で会場に登場いたした次第!

スタートワインの『ほたる スパークリング ナイアガラ』を口に含む時点では、
当方も完全復調状態になって、後先かまわず、知った面々のテーブルを回るという、
いつものパターンに相成ったわけです。

早速お伺いしたのは、スピーチから戻ったばかりの主役のT巳琢郎氏のところ・・・
まずは数年前に『ヴァンTンジュ』で、ご一緒したことを告げ、
ワタクシがその時に持ち込んだ『98’レ・ザムルーズ ジョルジュ・ルーミエ』をご存知か?
と尋ねましたら、シッカリ憶えていてくれた事を確認!
勢いの付いた『情熱ウォッチャー』のワタクシは、
『昨今の日本ワイン』につきましての四方山話を5分ほど、させていただいた次第!
いつも変わらぬ、素敵な辰巳氏ではありました!

さて、その『くずまきワイン』の新商品『蒼』とは、
100%『小公子』で造られた、フルボディタイプの赤ワインなのですが、
辰巳氏いわく、『くずまき』の森に囲まれたイメージの『蒼』と、
モンゴルの草原のニュアンスの『蒼き狼』の『蒼』とのこと・・・

なるほど、後半には濃厚なカシスやベリーのアロマが立ち上がりますが、
トップに感じる僅かなハーブの香気に、草原を駆け巡るニュアンスを感じないでもない・・・
などと独り言を言いながら、飲んでいたわけです。

実は『小公子』とは、原産地が中央アジアのカラコルム地方に原生する山葡萄を親として、
それに幾つかの品種を交配させた物とのことらしい・・・
さすればその特徴は、濃厚な色合いに、強い果実味、加えて特有のソヴァージュ感!
ソコへ持ってきて、苗木の病害虫に強いということなんですね・・・
てことは、やりように寄っては、いろんな事が出来るわけだ!
ナチュラルな方向性なぞもあるかもよ!と、ココロで言って、口には出しませんでしたが・・・

ジッサイご相伴に預かりました『蒼』は、
濃密なヴァイオレットの色素をシッカリと抽出し、
微かなハーブとミンティーなニュアンスをトップに、
黒系果実のジャミーなアロマを楽しめます。
味わいは適切なタンニンと、ギッシリとした塩気を感じるほどのミネラルを含み、
舌先に感じる甘さもホドホドに、最後はスッキリ感さえ感じるフィニッシュを迎えます!
当然ですが、肉料理との相性もよく、和食系にもマリアージュを見つけることが出来るでしょう。

欲を言えば、酸度を調整したと聞いておりますが、確かに山葡萄の酸っぱさは相当なものですが、
この品種のソヴァージュ感は極力残しつつが、イイのでは?と思った次第!
それにしても、面白い、期待感のある品種であることは間違いなし!
『奥出雲』に負けない、日本一の『小公子』に育ててもらいたいものです。

そんなことで、二次会は久しぶりやの『Aッカトーネ』に参上いたしました!