The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1997 ムルソー・ジュヌヴリエール ラフォン

2010-09-18 17:01:00 | ワイン
ムルソー村のシャルドネ、とりわけ『プルミエから何か選びなさい!』と言われたら、


恐らく『ペリエール』もしくは、『ジュヌヴリエール』もしくは、『シャルム』


という事になるのでしょうか?


じゃあ、その造り手が『コント・ラフォン』だったら、となれば、


『ペリエール』もしくは『ジュヌヴリエール』のドッチか、と答えると思います!


でも、迷うところであります・・・


『ジュヌヴリエール』は、ワインの力強さや、ほとばしる生気においては、


『ペリエール』には及びませんが、ある種の優美さと、格調の高みを垣間見せてくれる、


繊細な質感を持ち合わせているんですね・・・


ですから、同じヴィンテージの2本があって、今飲むなら『ジュヌヴリエール』ですが、


『持って帰っていいよ!』と言うのなら、『ペリエール』を持ち帰ります!


いずれ、1997年物の『ジュヌヴリエール』が登場して、


ご相伴に預かる、ウムを言われぬ情況ですので、


そんなことを、悩む必要も無いのですが、


どちらにせよ『至福の時間』を過した事だけは確かなわけです!


グラスに注がれた、97年物の『ジュヌヴリエール』は、濃密な黄金の輝きを呈しており、


明確なミネラル風味と、よく練れた黄色いフルーツのアロマのトップで楽しめ、


加えて、ハシバミや蜂蜜の香気も満載で、


ふわっと立ち昇るや、スッと鼻空に抜ける心地よさなんですね!


甘く妖艶な、その味わいは、端正で、緻密、そして独特の優美さを備えており、


酸味の裏打ちは、美しく広がりをもっております!


コレからが第一次賞味期間!


敢えて喩えれば、これは『見返り美人』!


見事な立ち居姿の『ジュヌヴリエール』ではありました。