The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1991 ピション・ロングヴィル・バロン

2010-09-14 22:22:42 | ワイン
例えば、西洋スギや、微かな焙煎、更には仄かなビターチョコレートなど・・・


熟成した、本格的なポーイヤックの香気を、


インスタントに感じる事が出来たなら、それこそシアワセなことでして、


いつも、特別な日には、それをカラダが欲している事だけは確かなんですね!


そんな事が、またまた『ピション・バロン』を飲んで、起きました!


それも、1991年という、どちらかと言えば『不遇のヴィンテージ』で、あります!


1989年、1990年に続く1991年・・・


まえの2ヴィンテージからすれば、見劣りすれど、


ストロークがドンピシャ、なんですね・・・


優しく、解けたカベルネが、美味しく熟して『蛾が蝶になる♪』


今宵もまた、眉間にシワ寄せ、シリアスに『バロン』を飲みきりました!


至福です・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


我らがT澤商店にありました!もちろん最安値↓


1973 ボンヌ・マール ドメーヌ・デュジャック

2010-09-14 00:01:30 | ワイン
ワインの色合いは、決して色濃くなく、むしろ色が薄いと言ってもイイでしょう!


では、味わいが相当に凝縮しているのか?と聞かれても、


その答えは『ノー!』


ドメーヌ・デュジャックのワインは一貫してソウでした!


1997年に飲んで、心を打たれた『1980 クロ・サン・ドニ』も、全く同様!


でもなぜか、このスタイルの『デュジャック』に、心が騒ぐのは、


ワタクシだけではないようです!


オレンジのエッジの、淡いルビーが注がれた瞬間に、


大ぶりのグラスから、妖艶な香気が立ち上がります!


初め、トップはミネラリーにくぐもりつつも、閉じたブケは時間とともに解けます!


湿った土と、トリュフと、アジアのスパイス市場・・・


僅かに薫るダージリン!


品格を保証する、赤い花の香気と赤系果実のアロマが満載で、


気がつけば、乾いたオレンジの皮のニュアンスを感じつつ、そっとグラスを傾けるわけ♪


果実はエレガント極まりなく、繊細にして、流麗にして・・・果実のヘタリも無し!


もし少しでも、舌に絡ますタンニンを、感じる事があれば、


ワタクシ間違いなく、60年代のオフ・ヴィンテージの『ラフィット』と答えたでしょう!


高尚なワインは、ブルでも、ボルでも、目指す所は繋がります!


いずれ、稀有な経験を致しました。