戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

さき

2010年06月29日 | 想うこと

公演が終わり、長く伸ばしていた髪を切りに床屋さんへ行ってきました。

切ると言っても横と後ろを切るくらいで、前と頭頂には、切るほどありませんが・・・。

その近所の床屋さんは、日本でも有数のコレクターです。

特に何を集めているというわけでなく、目についたものは何でも集めている方で、趣味も多方面に及びます。

そのため、骨董、おもちゃ、ポップ等の展覧会を頼まれて行い、本業より副業の方が忙しい生活を送っているようです。

最近では、松の木等の剪定も行っているようで、話しによれば、一日いくらか貰いバイトをしているそうです。

剪定に関しては、本業の方がやられるより三分の一の値段でできるそうで、たいへんありがたがられているということです。

それも、盆栽が趣味であったことが活きているとか。

現在凝っているのが、養蜂で、3箱作ったとかおっしゃっていました。

10箱作ったところで蜂蜜を売り出す、といっていたので、来年には手にはいると思います。

その方の場合、趣味も本腰入れて取り組んできたため、今になって生活の糧になっているわけです。

趣味は趣味として、決して実益など求めなかったのに、結果、助かっているのです。

話をしているとき、テレビで、参議院選、候補者の演説が流れていました。

それを観ていて、おっしゃいました。

長生きして、90近くまで生きても、日本がよくなっているように思えないもんな」、と。

続けて・・・

「角栄の列島改造論のころは、5年後にどうなっているか考えて、みんな動いていたな」

「それがいまでは、半年先が不安や」

・・・と。

先が見えない時代、見えないのが不安な時代、生き切るためには懸命に働かなければならないでしょうが、趣味も懸命に行う、ということも必要でしょうか・・・。

まあ、時間的余裕があればですけれど・・・。