戸惑い八景

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おめでとう

2008年08月05日 | 想うこと

ドラゴンズ、山本昌投手です。

200勝おめでとうございます!

42歳と11ヶ月。最年長200勝達成を、最年長完投勝利で成し遂げました。

打者の2000本と違い、投手の200勝というのは、近年なかなか達成できなくなっています。

ひょっとすると、日本球界では最後の200勝投手になるかもしれない、快挙です。

山本昌、この人の名前に注目したのは、88年のベロビーチキャンプの時です。

その頃の私はドラキチでして、今もですが、毎日のように行き付けの喫茶店で中日スポーツを読んでいました。

その記事で、大リーグ傘下のキャンプに、ドラゴンズから、藤王を筆頭に何名か参加したというのがありました。

そうなんです。今でこそ、山本昌の話しになりますが、その頃の記事のメインは、あくまでも藤王だったのです。

鳴り物入りでドラゴンズへ入ったものの、なかなか芽が出ず、心機一転か、ベロビーチへ残されたわけだったのです。

そこで藤王がどう変わるか、楽しみにしていました。

ですがそのうち、山本昌の名前が出るようになり、とくにスクリューボールを覚えて、マイナーリーグのオールスターに撰ばれた頃から、記事のメインになるようになりました。

その頃の記事で、今でも覚えているのが、記者がアイク生原氏(故人)にインタビューしたものです。

有望な選手を訊かれて、アイク氏は、一番に山本昌の名前を挙げました。

その理由が、彼は素直だ、というものでして、予言しますが、彼は必ず成功しますよ、と太鼓判を押していました。

そして、藤王のことを訊かれ、記者も私も本当は藤王に興味があったわけですが、訊かれたアイク氏は、何も答えず、ただ頭を指さし顔を振った、ということでした。

その意味は、彼は頭が悪い、もしくは、人の言うことを聞かない、というものでした。

結果、予言は的中したわけです。

アイク氏の眼力の凄さには敬服しますが、200勝まで上げられる大投手になれたのは、もちろん山本昌投手の努力のたまものです。

43歳まで現役でいられることも素晴らしいです。

星野さんはコメントで、「現役でやれるだけやったらいい、現役が神様なんだから、この世界は」とエールを送っていましたが、その通りだと思います。

精進する、と簡単に言いますが、なかなか大変なことで、だけど、それができてこその栄誉なんだと痛感いたします。

200勝おめでとう、ですが、これを一つの通過点として、まだまだ勝ち星を重ね、色々な記録を塗り替え、私達に感動を与え続けてほしいものだと願います。