戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

おひねり

2016年11月22日 | 想うこと

今朝、福島沖で地震がありました。

地震があるのはしょっちゅうですが、M7.4という大きな地震です。

大きな被害は出なかった模様ですが、津波の警報が各地に出ていました。

緊張した朝でした。

午前中、下呂へ行きまして、合掌村の中にある、『影絵昔話館しらさぎ座』で観劇してきました。

芝居小屋の建物は合掌作りの家でして、劇場も桟敷が主の、昔の芝居小屋風になっています。

演目は、中山七里伝説「孝子ケ池」という30分ほどのものでした。

影絵と聞いて、手や腕で動物などの姿を写すものだとおもっていたのですが、まったくちがったものでした。

舞台上に、3スクリーンおいてあり、中央が一番大きくて200インチほどありますが、そのスクリーンに絵が映し出されます。

きれいに描かれた風景などですが、その絵の一部が動くようになっています。

川の流れだとか滝から水が墜ちているのですとか、火が燃えているのです。

プロジェクションマッピングのようでもあります。

そこに、等身大ほどの人物画(影)が現れてお芝居をします。

役者が持って、演じておられます。

時に、舞台に役者が現れ、影絵とコラボしたり、鳴り物があったり、見せ場の多いものです。

4間ほどの舞台を大きくつかって表現されていました。

イメージしていたものとは違って、迫力のある見世物でした。

なにより、劇場の雰囲気と作品がうまく混ざり合い、懐かしの空間を作り出しているようです。

いいものを見せてもらえました。

最後に”おひねり”を投げたのですが、上演最初におひねり用の紙が回ってきますが、私の投げたものが一番前の観客の頭に当たりそうで、ひやっとしてしまいました。

そのおひねりも上演盛り上げに買っている感があり、前説と併せて、舞台と観客一体のお芝居になっていました。

惜しむらくは、観光施設の常設館のため、観光目的の団体さんが多くて、上演中、話声や携帯電話の音があったり、少し残念なところもあります。

まあ、観光客はお芝居のみで来ているのではないので、仕方がないのですが・・・。

それにしてもいい施設だと思いました。

高山の”飛騨の里”にも、あればな、とうらやましくも思いました。