戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

不器用ですから

2014年11月18日 | 想うこと

ご本人、そんなことを仰ったかどうか、言葉だけが一人歩きしている感がありましたが、生き様が映画を見ない人々にも影響を与えた、大スター、高倉健さんが、亡くなられました。

83歳でした。

10日に亡くなられていたようですが、ご本人の意志で、身内だけの葬儀を済ませたようです。

その人生の終わり方は、やはり大スターであった、描かれる人物は正反対のようでしたが、渥美清さんに似たものがあります。

シネマディクトであった私は、健さんの映画については、やくざ路線を卒業なさってから観るようになりました。

劇場で一番最初に見た映画は、『幸せの黄色いハンカチ』です。

感想をあれこれ申すのは今更ですので、印象的なセリフだけ記します。

惨めな振る舞いをした、武田鉄矢扮する人物に、諫めて言います。

「お前のような奴、九州で何というか知っとるか」

「草野球のキャッチャーたい」

「ミットも、ない」

バッチリでした。

男たるもの、ダジャレを言う場合には、こうでなければと学びました。

あくまでも渋く極めるのです。

最近になって、東映での、任侠伝初主演映画をビデオで観ました。

なんというか、個性的な、ある意味濃い味を出すスターさんが並んでいる中で、健さんは、清涼剤的な雰囲気も出しているのだと、感じたしだいです。

映画自体の良さは、マキノマサヒロ(?)監督の技量のなすところだと思います。

巧く作ってあるな、と感心しました。

無駄がないですね。

健さんが亡くなりまして、色々なところで、健さんを偲ぶ映画の会が催されるでしょう。

高山でも、健さん映画が上映される・・・ことはないですね。

映画館がなくなりましたから。

残念なことです。

健さんを偲んで、(今はなき)旭座で健さんの映画が上映されましたら、映画館の前で、「健さん、ありがとうー!」、と叫びましたけれど・・・。

健さん、ありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。

 

 

コメント
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