うちの娘は、もうすぐ中学を卒業します。
現在、卒業式の練習などしているようですが、その時に、大きな声が出せない、のが悩みだそうです。
思い返してみると、私も、中学時代卒業式で、名前を呼ばれたときに大きな声で返事をするようにと、さんざん練習させられました。
ガナリに似たような声をみんなが出していて、可笑しかったのを覚えています。
いまの時代、声よ潰れよ、ばりの声は要求されないでしょうが、娘は小さい声しか出せず、苦労しているようです。
昨夜、どうすれば大きな声が出せるのか、と私と妻に訊いてきたので、私たちは次のようにアドバイスしました。
「感情を込めればいい」
多少、酔っぱらっていましたけれど・・・。
補足して、感謝の気持ちを込めて言えばいいんだ、と答えましたが。
娘はそれを聞いて、笑っていましたが、どう感じたでしょうか。
今朝になり、妻が、「感情を込めればいいって、どういうアドバイスや」、と笑い出しましたが、たしかに変なアドバイスをしてしまったな、と多少は反省しました。
普通、答えるなら、「お腹に力を籠めて」、とか、「口を大きく開いて」、などと言うと思うのですが、私たちのアドバイスは、そういう肉体的かつ具体的なことでなく、精神的でなおかつ抽象的なことを言ってしまいました。
ぜんぜん役に立たないじゃん、と呆れてもしまったのです。
もっとも、お酒が入っていましたが・・・。
ただ、「感情を込めれ」、などという言葉がすぐ出るのは、やはり、演劇をやっているからでもあります。
それが子育てにいかせればいいのですが・・・いまさらながら・・・。