私の同級生に、世界的なオペラの歌手がいます。
彼が、今日、母校である、娘の通っている小学校の子供たちに歌を聴かせるために来高しました。
現在学校の体育館は改修中のため使用できず、市の文化会館小ホールで、彼のミニコンサートが開かれました。
ちなみに、小学校は全生徒の数が250名ほどですので、小さなホールでも、児童全員が聴くことが出来ます。
私は仕事のため行けなかったのですが、妻が聴いてきました。
その時の話です・・・
『トゥーランドット』の『誰も寝てはならぬ』を歌う前に、校長が(とても話の巧い人で、喜んでMCができます)、歌の解説をしました。
・・・王子の名前を聞くために夜中起きていなくてはならない、と説明して、さあ、歌ってください、と言ったそうです。
すると、子供たちは、「何て名前?」「話はどうなるの?」と、校長の話の続きを聴きたくて、歌はそっちのけになったそうです。
もちろん、歌われたわけですが、あの美しい歌がホールに響いたわけですが、子供たちにしてみれば、歌よりも、校長が語る物語の方に気持ちがいっていたようです。
おまけは、普段千人も入るホールに響かせて歌う彼のことですから、小さいホールだとよく響きすぎたようで、前に坐っていた小学1,2年生の中には、耳を手で塞いでいた子もいたようです。
児童の中には、心に響いた子もいたでしょう。
なかなか聴けませんから、プロ中のプロの歌など・・・。
うちの娘に感想を聞いたところ・・・
「良かったよ」 の一言でした。
ええ。そうでしょうとも、・・・良かったようです。