旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

2013年10月11日 04時55分51秒 | Weblog

早朝の3時ごろに目が覚めた。仕事のせいでとうとう不眠症かと嫌な予感が脳裏をよぎった。寝つきが良いので、ひとたび寝床に就くと目が覚めることはめったになかった。間もなく、家をゆするような激しい雨音と風の音に気がついた。闇の向こうは嵐だ。久しぶりに真夜中の読書を楽しむことにした。気にかかっていた藤本修著「メンタルヘルス」(中公新書)を読み始める。

ADHD(注意欠陥多動性障害)は薬物で症状を抑えることができるという。ADHDは薬物で治療ができるということだ。だからといって、ADHDの症状を呈する者をすべて、薬物による対症療法で治せばよいということにはならない。それでは患者を取り巻く環境という問題がなおざりにされてしまう。

「赤面恐怖は、精神医学的には社会不安障害と診断される。対人恐怖は日本人が人の目を気にする傾向が強く、人見知りしがちであり、相手に依存したり、あるいは相手との一体感を求める心性を強く持っていることと無関係ではない。赤面恐怖症を含めた対人恐怖症とは、高所恐怖や蛇恐怖と違って赤面や醜形を恐れているのではない。

対人恐怖症の本質は、同年代の他者が同席する場で特異な心的状況になっている人の状況をひとにさらすことを恐れることなのだ。」(ごく一部を改改竄)。若かりし頃、赤面恐怖症に悩まされた。原因を理解できたにしても赤面してしまうのは神の悪戯か、私の不徳か?