旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

歩く

2014年03月26日 21時48分36秒 | Weblog

抜き差しならない事態が生じて本日は休暇をとった。朝から診察を受けて昼過ぎになって解放された。この季節の変わり目に次から次へと体に異変が起こる。わずか3週の間に7種類に及ぶ治療を受けたことになる。(幸か不幸か)致命的な疾患はなかった。今回だけは先で内視鏡検査をすることになっている。生まれて初めての内視鏡を受けて立つ。(私はこの手の検査に臆病なのだ。)

ほとんどの症状は生活習慣に起因している。カロリーの摂取過多と運動不足が体調不良全般の原因だとわきまえている。タバコは15年前にやめた。アルコールのがぶ飲みも3年前にやめた。食とストレスとの戦いは続く。病気のせいにして趣味の読書と好きな仕事に手加減を加えるほどの軟じゃない。筋金入りなのだ。歩いて過剰摂取の養分を吐き出すし、ストレスには立ち向かう。生活習慣病なのだから意志の力で克服できる。


善の実相(イデア)

2014年03月26日 15時25分40秒 | Weblog

ラファエロ画 「アテネの学堂」 向かって左がプラトン(レオナルド・ダ・ビンチの自画像がモデルとは何とも・・・)  右がアリストテレス

 

 

本箱の奥の方からプラトンの「法律 上・下」」「ゴルギアス」「バイドロス」「メノン」「プロタゴラス」(いずれも岩波文庫)がでてきた。いつごろ買ったのかは定かでない。その殆どの刷行日が1990年代だから、購入したのはいずれも21世紀の暮方だと思われる。「国家」の前篇にあたる「プロタゴラス」と後篇にあたる「法律」については、蔵書があることさえ忘れて購入を予定していた。改めて、古い友人と久しぶりに会ったような喜びをかみしめている。

ソクラテス(プラトン)はかく語りき・・・。『 認識される対象には真理性を提供し、認識する主体には認識機能をを提供するものこそが、善の実相(イデア)にほかならないのだと確信してくれたまえ。それは知識と心理の原因なのであって、たしかにそれ自体が認識の対象となるものと考えなくてはならないが、しかし、認識と心理とはどちらもかくにも美しいものではあるけれども、善はこの両者とは別のものであり、これらよりもさらに美しいものと考えてこそ、君の考えは正しいことになるだろう。』 プラトン著「国家 第6巻」藤沢令夫訳