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旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

プラグマティズム

2011年02月26日 18時56分43秒 | Weblog
昨年までアメリカで心理学を学んでいたというある女性がエリクソンの名を挙げたので、デリダの「精神について ハイデガーの問い」を買ったついでにエリクソンの「アイデンティティの心理学」を買った。彼女は心理学用語の日本語表現が不得手だ。米国で学んだ彼女は米語でPsychologyを理解しているのであって、いまだ日本語では理解していない。たとえば、エリクソンの代表的な著作や、専門分野についてたずねたところ、催眠療法や異常心理学、幼児心理学といった日本語がでてこないらしく突如として英語で話し始めた。

「世界の名著」の旅はプラトン、デカルトを経て一挙にプラグマティズムまで飛ぶ。「世界の名著 パース・ジェイムズ・デューイ」の解説を読み終えた。解説で1890年に出版されたジェイムズの「心理学原理」は名著の誉が高いとまで持ち上げられているにもかかわらず「世界の名著」には掲載されていない。

プラグマティスムがアメリカの心理学に大きな影響を与えたに違いないと思い込んでいた。「世界の名著 パース・ジェイムズ・デューイ」の解説によれば、ジェイムズが「プラグマティズム」に先んじて著した「心理学原理」がデューイの哲学思想の方向変換に最大で唯一の影響を与えた。また、プラグマティズムの理論的完成者であるデューイは「心理学原理」の中の概念、識別と比較、推論等を扱った章を読むことをいつも学生に奨めていたとある。逆に「心理学原理」がプラグマティズムに影響を与えていたということになる。誤った理解だった。