旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

ヒアリング

2010年01月20日 23時59分26秒 | Weblog
任用更新の季節だ。定年年齢に達している私の場合、前職に残っていても年更新の契約社員になっていたのだから大差はない。現実を真摯に受け止めて役所の判断を待つのみだ。家族を抱えた若年や中年諸氏の場合(といっても7割がたは女性である)はそうはいかない。本来ならば、他の職業と任用更新とが競合する関係になるはずである。昨今の不況のせいで、皆さん、更新を希望する傾向が強いようだ。ほぼ全員が更新を望んでいるという噂だ。

専門職の場合、能力についてはさほど問われない。しかし市民からの風圧が高い場所だから相応の打たれ強さが必要だ。不明な点や煩わしい市民については職員さんに投げればよい。したがって職務全般はあくまで事務的だ。私のように、「与えられた環境の中でベストを尽くすのがプロだ。」と、かの片山さつきさんばりの使命感さえ持たなければ、半年も窓口に座わるだけで最低限の仕事を覚えることはできる。そして、安定した賃金と確かな労働時間が約束される。

昨日人事担当者による「ヒアリング」があった。私の場合、21年度の任用であるから3月の31日で任用は終了する。新たな任用になるかどうか(現実は再応募という手続きを踏む)については決定しだい日程を連絡するとのことだ。近いうちにヒアリングがあるとは聞いていたが、これじゃまるで一方的な通知だ。次年度の4月以降に任用されるかどうかは予算に依るという、一方通知の、しかも内容がない「ヒアリング」だった。ひとりでも多くの求職者に光明を与えるために残された2か月余りを職務に邁進することになる。