旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

西部 中島

2009年12月27日 20時17分33秒 | Weblog
西部邁著「学問」 副題 学歴より学問を選べ!!
中島義道著「醜い日本の私」 副題 「美しい国」が好きな人には、読んで頂かなくても結構です。
共著「労働法の世界」第7版
日本経済新聞社編「働くということ」
情報処理教科書「初級システムアドミニストレーター」2005年版

久しぶりに一気に〆て5冊の本を買い込んだ。西部は明快な文章を書く。ところが私からすると、どこに足場があるのかいまだに不明だ。にもかかわらず文章がまるで高校生が書いた読書感想文のような平易さだから肩が凝らない。読むたびに、その読書の量には圧倒される。(もっとも、論評するからには論評する相手の代表作くらいは読んでいるのだろう、という推論が成り立つのならばという前提でいえばの話だが・・・)。すでに10冊は読んだ。1度は西部の講演にも出かけた。この本も解りやすい内容だ。が、読んで数時間もすると何も残っていない。西部の表現に見られる過剰な客観性がそうさせるのだと思う。

中島の著作も5冊は読んでいる。性根が座った御仁で随分と挑発的な言動が目立つ。専門書を読んでいないから尚更なのかもしれない。来年は彼の「生きざま論」にとどまらず専門書に挑みたいものだ。

「労働法の世界」は大学もしくは法科大学院のテキスト向けに書かれた。すでに3版はもっているが、労働審判法、公益通報者保護法の施行があったことに加えて雇用機会均等法、労働基準法等に重要な改正が加えられた。この4月には8版が発行されている。判例も含めたこの10年余りの間の労働法の変遷を眺めてみたい。