旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

面接

2009年05月28日 23時24分23秒 | Weblog
「岩波講座 現代思想」全16巻が喉から手が出るほど欲しい。決まってそうなのだが小遣いが底をつくと欲しくてならない本が現れる。「岩波講座 東洋思想」全16巻まで目にとまってやるせない。興味が惹かれる本には、鈴木大拙がいう「発散する気」がある、わがものにしておきたいのだ。手に入れることができたとして熱心に読むかどうかは大いに疑わしい、怪しい。それでも欲しい、身近に置いておきたい。

明日は求職先の面接がある。
「ご趣味は?」
「はい、読書です。」
「どのような分野の?」
「はい、現在儒学に興味を持っています。」
「はあ、なんとも古い・・・。」
「他には?」
「アルベール・カミユやニーチェを愛読しています。」
「カミユ?ニーチェ」
「読書のことではありません。他のご趣味は?」
「はい、ファーミングに釣り、ドライブといったところでしょうか。」
「ファーミング?」
「園芸といいますか、農業といいますか、野菜や薔薇を育てるのが好きです。」
「ほう、ご趣味が儒学に園芸ですか?」

「当社に応募された理由は?」
「ブレッド&バター、つまり生活のためにということになりましょうか。」
「当社に入って何かやりたいことはありますか?」
「別にありません。仕事は最小の努力で最大の効果を挙げればそれでよいと思います。そうそう、肉体労働とルーティーン化された仕事は苦手です。」
で、結局不採用が確定。

このような調子の面接になるのではないかと思う。ところが「策士はやと」は裏をかくのだ、けっこう役者なのだ。そういえば来月の上旬にも面接が控えている。求職をそれなりに楽しんではいるのだが、いつまでこのように悠長なことを言っておれるやら・・・。

見回り

2009年05月28日 00時39分02秒 | Weblog
良い天気が続く。撒いた種が気にかかったので3時過ぎに農園に向かった、予想通り畑は日照りにやられていた。インゲンの葉はちぢれスイートコーンは発育不足。ところがホウレンソウの苗がやられていない。

ホウレンソウを撒く前に種を1日水につけた後に冷蔵庫にいれておいてから撒くと発芽率が高いと管理人さんから言われた。冷たい空気を浴びた後でいきなり暖かい(というよりも熱い)土に撒かれると季節の変化を感じたホウレンソウが慌てて春の準備(発芽)をするらしい。一理ある。

ホウレンソウを撒く前にこの教訓と手続き踏むのを忘れてしまった。そこでわたしがとった手法は種をまいたあとホウレンソウの種に灼熱地獄を味あわせて、もう季節は春どころか夏なのでこのチャンスを失うと種は捨てられ、2度と子孫を残せないという恐怖感を与えるショック療法である。

種をまいて十分に散水した後にいきなり畝を透明なビニールシートで覆い放置すること炎天下で3日、4日目になってシートをとった。このホウレンソウの発芽率と発育がすこぶる良いのである。この種を捨てるという意思をどうやって種に伝えるのか?これは企業機密というやつである。

ピンポン玉くらいのトマトの実の一部が変色していた。疫病でないことを祈る。採ってトマトの遠くに捨てた。それにしてもここの畑は豊穣だ。これまでの菜園やプランターとは野菜の成長のスピードが違う。野菜の逞しさも違う。

ピーマンは既に実り始め、ナスやトマトの茎の太さや背丈は倍にまで成長した。はっきり言って、トマトにキュウリ、インゲン、コーン作りには年季が入っている。残った農園に植えるために、ニンジン、ゴボウ、大根、根切り虫やられたキュウリの種を買った。農夫はやと3週間の記録。