旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

晴耕雨読

2009年05月17日 11時59分45秒 | Weblog
最近の天気予報はよくはずれる。先週種をまいたコーンとインゲンが心配なので、昨日の昼下がりに農園に向かった。やはり、降るか降らないか心配でならない。降らなかった場合に備えて農作業に取り組む方と立ち話になった。先達の話には大いに耳を傾けるべし。

「コーンの収穫時にタヌキがでる。このタヌキの食いっぷりが人間よりも立派で、実ったコーンをきれいにたいらげた後はそこいらじゅうに芯が放り投げてある。その芯には微塵の食べ残しもない。3~4年前のことなので何らかの対策が講じられているかも知れない。それでもコーンを植えたのなら気をつけた方がいい。」とのことである。

見渡すと確かにイノシシやシカが侵入しにくいようにフェンスが張り巡らされている。しかしタヌキやキツネなら容易に侵入できそうだ。先日農家のひとから聞いたように空からの敵なら網やら釣りの糸を張り巡らしておけばいい。四足ともなると対策に悩む。作物の防御について農家のアドバイスを受ける予定だ。

インゲンもコーンも一斉に芽を吹いた。勢いがある。もっと土作りに時間をかけたらよかったと若干の後悔が残る。キュウリ1本のみ元気がない。あとはすべて順調に根づいている。昨日施肥した熟成鶏糞が今日の雨でよく土と馴染むことだろう。天の恵みだ。

本日は「野菜の育て方」もの2冊を久しぶりに読み返す予定だ。地中に残したジャガイモの収穫は4カ月から5カ月、サツマイモに至っては2カ月と聞かされた。根菜類についてはもっと長く地中で保存できると思っていた。農家のアドバイスがありがたい。

珍しく天気予報が当たった。晴耕雨読を地でいくように本日は本を読む。

「野菜の育て方」ものを読んだ後は、「日本の名著」口語訳 安藤昌益「自然直営道」が待っている。安藤昌益は土の思想家と呼ばれる。ハーバート・ノーマンのいう「忘れられた思想家」である。封建体制を批判した。1750年台に著述に専念してから150年余りを経た明治32年になってようやく狩野亨吉によって主著が発見された。その著作こそが「自然直営道」である