昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

日々の買物

2012-02-01 17:28:14 | 日々の雑記
     ※ 紛らしに 日々買物に 出掛けるが
         店々に残る 亡妻との想い出


 家でじっとしていると、思うことは亡き妻のことばかりで、暗い一日になってしまいます。
 と・・・いって外歩きでもと思っても今は冬の真っ最中で、今年は意地悪く一段と寒さが厳しくて、氷点下15度を下回る朝が続いております。
 朝の気温がそうですから、日中になったからと云っても氷点下の気温は変わりません。
 それに土地特有の強風が重なるのです。そしてその上道路はカチカチに凍れて、まるでスケートリンクそのものなのですから、まして私は年寄りの身、うかうかと外歩きも適えません。
 だからといって家の中ばかりに居ては、身体が鈍ってしまいますから、毎日の買物時を利用して大型店へ行くのです。
 買物は二の次として、その大型店の広いフロアー歩くのです。一・二階を通して歩けば結構な歩数になりますし、それに食品売り場も歩き回りますから、普段のウオーキングの歩数と余り変わらずこと足りるのです。
 
 こうして日々店を替えて歩いて居るのですが、噂によると、冬になると私を含めてそうした老人が増えるそうで、私のような老人を良く見かけます。
 確かに寒さ厳しい戸外を歩くよりは、程よく暖房が効いているうえに寒風にさらされることも、また滑って転倒する心配も無いわけですから、年寄りにとっては大型店のフロアーは最高なのです。
 
 それはいつもの様に大型店の二階を歩いていた時の事で、紳士用売り場でのことですが、一組の老夫婦を見掛けました。
 どうやら旦那さんのコートを選んでいたようで、奥さんが選び出したコートを旦那の着せて、姿見の前で微笑みながら何やら囁いて笑い合っていました。
 以前同じ売り場で亡妻と同じことをしながら、私の防寒コート選んだことが突然想い出されたとたんに、熱いものが一気にこみ上げて来ました。
 涙を堪え慌ててその場を離れました。