昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

亡妻と歌

2012-02-15 17:23:34 | じゃこしか爺さんの想い出話

 亡妻は若い頃から歌好きで、日頃から炊事などの家事をしながら口ずさんでいました。
 音痴気味の私と違って、学生時代に全校生徒の前で独唱したと言うことで、
なかなかの歌上手でした。
 日頃口にして居る歌は懐メロが主でしたが、歌覚えがとても良くて、その折々の若い人たちの歌なども、いち早く覚えて台所などで口ずさんでいました。
 私たちが未だ若かった頃、歌覚えの悪い私に色々と歌を教えてくれたもので、
当時の流行歌などは亡妻から教えられたものが多く、今でもはっきりと覚えているのは流行歌ではありませんが、{おぼろ月夜}の2部合唱の部分です。
 もともと私が生まれ育ったところは、樺太の国境に近い田舎の炭砿町でしたから、輪唱は知っておりましたが、{おぼろ月夜}の歌に2部合唱があることはまったく知りませんでした。
 当時田舎者育ちの私には、{ハーモニー}なんていうそんな洒落れたものは知らなかったのです。
 亡妻と一緒に歌いました。もちろん亡妻が低音部分です。
 亡妻が歌い教えて呉れる歌は、どれも素晴らしく私を魅了し尽しました。
 中でも亡妻が良く歌って呉れたのが、アニーローリと組曲ペールギュントの{ソルベージの歌}でした特にソルベージの歌の一節・・・冬過ぎて春も過ぎ・・・は、今でもはっきりと想い出せます。

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