昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

クシロヤエ(釧路八重桜)

2008-06-01 18:42:39 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 我が国最終の桜の最後を飾るのは、このクシロヤエと呼ばれる八重桜の一種です。交配の種類など専門的なことは全然分かりませんが、山桜などの一重の花びらとはまったく異なり、まさに豪華絢爛な趣があります。
 ある種の人に言わせれば、山桜や他の一重の飾らないすっきりさに比べて、八重桜のゴテゴテとしたくどさは、せっかくの桜の良さを半減させるそうです。
 各地の名所の桜は、道南の松前以外はほとんど知りませんので、桜について、とやかく述べる気など毛頭ありませんが、この事はやはり桜というと山桜の孤高と散り際の潔さの良さを指すのでは無いかと思われます。
 しかし人様が如何思うと、また何を云おうとも、八重桜は写真でしか知りませんから、そんなことには関係なく、ましてや地元釧路の固有種ともなれば愛着は誰にも負けません。雨風の日を除き何度この公園に通い詰めたかことか、その甲斐あって、今日この写真にあり付けたのですから・・・。

 偶々公園の四阿で休んでいる時、函館から来たという人に出会ったのですが、その人もこのクシロヤエ美しい花だと褒めてくれました。そしてさらに一言・・・「この八重桜は、これで充分美しいのだけれども、もう少し暖かい処で咲かせたら、何処にも負けない良い花になるでしょう・・・」
 私はその一言で充分満足でした。釧路の桜はこれで終わりです。花は何によらず楽しみのが、一番だとしみじみ思った次第です。

昨年よりやや遅くなった開花したクシロヤエ(壱)

同上(弐)

豪華な花びら(参)

花のもとにて玉とた戯むる・・・パークゴルフを楽しむ老人たち

 またまた余談ですが・・・
戦時中の小学生時代の教科書に載っていた、本居宣長の和歌

{しきしまのやまと心を人問わば朝日ににほう山桜花}
 
は、彼本来の武士道やものの哀れなどのが思想が忘れられ、多分に当時の軍部に利用された感が大です。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
じゃこしかさん、こんばんは (polo181)
2008-06-01 22:45:42
人が何と言おうと、釧路固有種の桜となれば、その美しさは格別でしょう。こちらでも八重桜は咲きますが、これほど綺麗な色のは見たことがありません。この色はちょっと言葉では表現できませんね。ピンクなんて言えば軽々しい。なんとも上品な色です。花と同時に若葉が見えます。私は植物についてはまるで無知同然、それでも木の肌を見れば紛れもないサクラ。
綺麗な芝生の上で、サクラの香りに包まれて、ゴルフを楽しむご老人達、如何にもゆったりとした長閑な風景です。これから、こちらでは鬱陶しい梅雨が始まります。その間北海道は天国となります。これを楽しまない手はないですね。
返信する
今の時期に珍しく貴重だね。 (nonn)
2008-06-03 17:43:28
京都に旅した時に桜は終わりと諦めていたら何とニ条城の八重桜が満開で広い見事な庭園にマッチして感動した覚えがあります。クシロヤエとちゃんと命名されて中々宜しいですね。
本居宣長の和歌は息子が二十歳の祝いに送りました。親元を離れ果樹を学びブラジルにまで行った息子に何故この歌をなのか、その時の心境はもう忘れていましたが今この和歌を目にして追憶の感です。その息子も二児の父となり今も果樹蔬菜をしています。生き物を相手にすることほど魅力のあるものはないとの弁です。
直ぐ私事に話題を持って行ってしまい申し訳ありません。
楽しみにじゃこしかさんのブログを読ませて頂いています。
返信する
poloさん今晩は (じゃこしか)
2008-06-05 17:37:04
 コメント有難うございます。
 桜というと山桜しか知りませんので、このクシロヤエは極く普通の八重桜と思っておりました。Poloさんこれまで褒めて戴き、今さらながら誇らしく思う次第です。
 桜に囲まれ、また白樺の木々を縫って行うPGは、さぞや楽しいことでしょうね。以前はジャンパーなどの普段着姿の人たちが殆どだったのですが、今は洒落たカラフルな運動着を着込んで、実に華やかなものです。
 Poloさんのご指摘どおりで、これからの北海道は、特に道東地域はまさに天国ですよ。
 ここの老人たちは飽きもせず、溌剌と日がな玉を追いかけています。
返信する
nonnさま今晩は (じゃこしか)
2008-06-05 17:43:19
 コメント有難うございます。
 名所の桜は見たことはありませんが、やはり人並みに吉野の桜を憧れたものです。特に、小学時代習った故事で名高い「桜の幹に十字の詩・・・」からも、是非行ってみたい所の一つでした。
 しかし行く機会もなく、ついに見果てぬ夢と成りました。
 nonnさまが、ご家族の皆さんがたを何よりも大事と思い、また如何に愛されているかが、遠い外国での研修中のご子息さんとの遣り取りの中から、お子さんたちを立派に育てあげられたことなどが、如実に窺い知ることが出来ます。
 キットNonnさまは、いつもご家族様の中心の居られるのでしょう。
 
返信する

コメントを投稿