昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

やっとやって来た白鳥

2010-12-26 15:19:25 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 白鳥は昨年の11月早々に姿を見せていたのに、今冬は未だにぜんぜん現れません。
 白鳥には白鳥なりの事情もあるのでしょうが、これまでにも買物や病院などへ出掛けた帰りには、今日こそはキット来ているだろうとの期待をこめて足を延ばしていました。
 しかしそのことごとくが期待はずれでしたから、今年はもう現れないかも知れないと、なかば諦めてもいたのでした。              
 ところが今日老妻と病院の帰りのこと、昼までに少し時間があったので、或いはと言う期待をあって、家路から方向転換して河畔に向かったのです。
 
 普段は河畔公園の駐車場に入れてから、白鳥たちが来ていれば必ず群れている支流の河口辺りまで、ウォーキングをかねて歩くのですが、最近は時間的にあまり余裕が無いこともあって、見晴らしの良い住宅裏に停めて取りあえず窓から見渡したのです。
 河口の辺りにはカモメが群れていましたが、目当ての白鳥見当たりませんでしたから、やはり今日も駄目だったかと諦めて帰りかけたときでした。
 まったく反対側の川岸にうごめく白いものが目に入ったので、どうせカモメが岸辺に寄った流れシシャモでも漁っているのだろうと、あまり気にも留めずに車の乗り込んだのだが、ずうっと車の中で川面を眺めていた老妻が突然、
  あれは白鳥よ!  と声を掛けて来た。
 老妻が指差す方向には、確かに白いものが見えたが、それが直ぐに白鳥と分からなかったので、カメラの望遠で覗いて見たらそれは間違いなく白鳥だった。 
幼鳥が混じった8羽の白鳥たちだった。
 しかし今冬初の出合いと喜んだのも束の間で、翌日だいたい同じ時間帯に出掛けたときには、もう何処かえ飛んで行ってしまったのか、川面をくまなく探したが、まったく姿は見えなかった。

 漸くやって来たのにもう何処かへ行ってしまったのか・・・