昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

美原公園の鴨たち

2008-10-12 18:08:31 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 先月の末のことなのですが、三日ほど晴れて割合い暖かい日が続き、その間毎日のように外歩きに出掛けていました。
 三日間続けて出歩いていると、さすがに行く先が尽きてしまいます。取分け日頃の活動範囲が狭いだけに、手近な自転車道路や河畔公園に通いづめても、ブログのネタになるような花などは、もう殆ど枯れかかっております。
 また柳町公園まで足を延ばしたとしても、おそらく似たり寄ったりに違いないでしょう。
 でもこのせっかくの好天を無為にはしたくなくて、あれこれ考えた末に久しぶりに、美原運動公園の鴨たちと様子を見に行くことにした。
 ちょうど家事を済ませた老妻も一緒に行くことにした。老妻は前々から気にしていたのだが、私の近くでの花木の写真撮りに追われて、これまで延び延びになっていたのだった。

 運動公園は、日曜日のうえに折からの好天のせいで、たくさんの人出で賑わっていた。公認の市営球状では高校野球、そして他の野球場でも少年野球が行われていて、手近な駐車場は満車に近い状態だった。
 混み合った駐車場での苦労を避けて、迂回して池に近いテニスコート取り付け道路の、他の車の出入りに邪魔にならないように、端っこに停めさせてもらった。鴨たちが群れている池は、50メートルほど先の目の前にあるから、そこからでも鴨たちの様子がわかった。
 鴨の種類こそはっきりと分からないが、10羽ほどが群れているのが認められた。なるべく驚かさないようにと、足音がする砂利道を避けて脇の草の上を選んで近寄った。
 鴨の種類は、いつも群れているマガモでは無くて、確かなことは分からないが、やはり去年も来ていたカルガモの親子に違いないと思った。
 足音でてっきり岸辺から遠ざかるかと思ったが、餌にでもありつけるかと、一斉に寄って来さえした。
 たっぷりとカルガモを楽しみ、さらにカメラにも収めてから、これまた池から100メートル離れた疎水に向かった。

 数年前のこと、その疎水に{蒲の穂}が、一ところに固まって生えていたのをたまたま知ってから、毎年この時季に来ることにしていたのでした。
 秋が早かった今年はどうかと心配して来たのだが、それぞれ三カ所に分かれて生えていた。その中の一番良さそうなの選んで撮って来た。
 蒲の穂は、ご周知のように蒲鉾の名前の謂れとされておりますが、その形はまさに{焼きちくわ}そのものです。
 また蒲鉾の鉾とは昔の諸刃の武器のことで、その昔神宮皇后征韓の折ある兵士が、たまたま食べ飽きた魚の身を鉾の先に塗りつけて、焚き火で焼いたことからとされています。
 蒲鉾の謂れには、この他にも色々と説があるようですが・・・。

足音を聞き付けて寄ってきたカルガモたち

早くはやくこっちへおいで!

何だか怪しいかも・・・早く葉陰に隠れて・・・

{因幡の白兎}と共に蒲鉾の名前のもとにもなったと云われている{蒲の穂」