昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

釧路市鳥取神社の秋祭り

2008-09-23 17:00:02 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 
        ♪ 村の鎮守の神様の 
          今日はめでたい 御祭り日     
          どんどんひゃらら どんひゃらら          
          どんどんひゃらら どんひゃらら
          朝から聞こえる 笛太鼓
 
 昼寝の寝入りばなでまだうつらうつらしていた時、外からの太鼓と笛の音ではっきりと目覚めた。
 直ぐにお神輿の行列だと気付き、慌てて飛び起きデジカメを手にして戸外に飛び出した。
 すでに獅子舞などは過ぎ去って姿は無く、かろうじて子ども神輿の後ろ姿を撮るのがやっとだった。ただしんがりの大人の神輿だけは、しっかり撮ることができた。
 今日は、この地域の氏神様鳥取神社秋祭りの本祭りだった。孫たちがまだ小さかったころは忘れることは無かったのだが、成長するにつれてめったに遊びに来ることが無くなったせいで、私たちにも余り関心は無くなっていた。
 それでも神社からお祭りの寄付集めに来たときには、今年も写真を撮ってブログに載せようと思っていたのだったが・・・いつしか忘れてしまっていたのでした。
 
 祭りの出店の写真を撮ろうと車で出掛けたが、神社前の国道脇はすでに満車で、さらに真向かいのコンビニの駐車場も一杯だった。
 何処も直ぐに空きそうなけはいが無かったので、少し歩くのは仕方ないと裏手の私道に停めて神社の裏口から入った。
 まず社殿で二礼二拍手からの参拝を済ませてから、出店が並ぶ百年記念館(お城)前の催場へ下りて行った。
 この場所は、ドント焼などにも使われるのでかなり広いところなのだが、たくさんの出店で溢れていた。
 そしてどの店もが、子ども連れの両親や老人たちでごった返していた。その中に、中学生か高校生らしき姿もチラホラ見られた。
 そうした楽しげな光景を見ながら、自分の子ども時代(樺太)のお祭りを想い出していた。
 生まれ育ったのは炭鉱町でしたので、祭りは山神際と呼ばれて全てが会社持ちで全山挙って行われますから、寄付集めなどもありません。
 桜の花びらを模した祭りのお飾りは、家々(8軒長屋)全戸に配られ、各家の庇ごとに飾り付けられますから、それはそれは華やかなものです。
 サーカスや見世物小屋へは親と一緒ですが、出店にはお正月とこのお祭りの時だけ貰う小遣いを手に、兄弟や近所の仲間と駆けつけるのです。
 小遣いは、今のように毎月貰う習慣はありませんでしたから、たまたまの30銭、まためったに貰えなかった50銭を手にして興奮するあまり、あれこれ買いたい物に迷って右往左往するばかりでした。
 両親の手を引っ張り、或いは爺さん婆さんの背を押しながらはしゃぐ子どもたちの姿に、子どものころの自分を重ね合わせて想い出にふけっていたのです。

 ちなみの鳥取神社の由来は・・・
 明治17年、鳥取県からの士族移住者によって作られた村で、後町になって釧路市と合併した。
 ですからその前は、今の駅裏界隈を含めて鳥取村であり鳥取町であったのです。

鳥取神社秋祭りの大人のお神輿さん

間に合わずに後ろだけの子どもお神輿さん

お囃子の山車

祭りの出店風景~壱

出店風景~弐