昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

猫の足跡

2008-01-12 18:25:52 | 日々の雑記
 今日二度目の買物で車に乗り込んだときに、フロントガラスクッキリと付いている動物の足跡に気付いた。よくよく見るとそれは猫の足跡だと判った。
 日頃から家のまわりでうろついている・・・、とっさにあの野良の黒猫に違いなと思った。家の中にいる人間だって、この頃の寒さは骨身に応えているのだから、ましてや満足に餌もありつけない野良猫だったら余計辛かったのでしょう。
 万が一閉じ込められる恐れがあったとしても、寒風から逃れようと背に腹は替えられずに車庫内に忍び入り、エンジンの余熱で温まっていたのだろうと思います。
 人間だって今冬の灯油の高値から家の暖房は、思うようにならず重ね着で凌ぐか、あるいは量販店のロビーなどで半日近くも過ごしているとか、まったく異常な事態となっております。
 
 以前はまったく考えられなかったことですが、71歳にもなる老人が灯油泥棒で逮捕されたとのニュースがありました。盗んだのは極く少量で金額も知れたものでしたが、金額や量の多少にかかわらず、それは罪に違いはありません。
 しかし人事ではないようで、頭から憎む気持ちはわきませんでした。考えると、なんとも遣りきれない切ない世の中になったものです。

 さて昨日の夕刊に載っていた記事ですが、
・・・インド洋での燃料補給の「対テロ新法」が再可決・「無償給油」の再開へ・6年で570億円を投じてなお国民より「つきあい」を大事にするか。灯油補助の国費は50億円なのに・・・。
 
 そんな格差のもとで暮らしている多くの国民が居ることなど、とんとお構い無しに、「偽政治家」たちは本分を忘れ果て、おのれの欲のみ突っ走る「我利我利亡者」そのものです。
 田舎ジジイに詳しいことはサッパリですが、世の中ますます住み辛くなるのだけは、はっきりしています。

 野良猫の足跡から、いろいろと考えさせられたひと時でした。