昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

新しい入れ歯

2007-09-10 18:39:23 | 日々の雑記
 数少ない自前の歯を補強している上の二本の差し歯が、加齢のせいからか外れる回数が増えてきた。これまでにもそうしたことはあったのだが、とくに今年の初めから多くなって来て、ひどい時には前歯と奥歯が交互に外れ、月に二度も歯科医に通うしまつだった。

 いつも良く処置してくれる歯科医の話によると、初めは上の歯全体にあたっていた下の歯の圧力が、加齢により歯茎の痩せなどからの歪みで、この二本の差し歯のみに当ってきた結果だという。
 いずれ折を見て新しい入れ歯をつくりましょうとの、歯科医の言葉を二つ返事で頼んだのが、七月初めのことだった。
 それ以来、週に一回の割りで、歯並びのや伸び過ぎた下の歯の矯正などと、歯型取りなどを重ねてきた結果、新しいのが出来上がったのは、お盆の休み明けだった。さらにその後、新しい入れ歯の調整に何度か通った甲斐あって、ついに今日無事に仕上がった。
 今度の新しい入れ歯つくりに際してこの歯科医は、子ども頃から歯の性が悪くて苦労したのを良く覚えているから、自前の歯と差し歯などの調整に、かなり苦労をしたに違いない。
 そして今日の最後の調整が終わって、上下ピッタリとおさまった入れ歯の歯ざわり具合は、まさに完璧だった。
 
 長いことお世話になった歯科医と看護師さんたちに、最大限の謝意を述べて来たのは、云うまでもありません。

 余談ですが、歯科医院の受付台に、現在アメリカからの新義歯材の見本が飾られている。持ってみると驚くほど軽いものだった。
それは「バルブラスト」というもので、最先端技術で開発された「弾性樹脂義歯」とのことだった。
 初め入れ歯をつくり替えるとき、ぜひこれにしようと思ったのだけれども、
上下あわせて二十万はするうえに、まったく保険などはいっさいきかないとのことだった。
 今の身の上では、とうてい無理なことで、すぐに諦めた。それにしても、この新入れ歯の一連の掛かりは、〆て二万円弱、その差はかなり大きい、諦めてとうぜんなのである。