畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
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食、農への思い

蚊取線香

2012-07-05 19:08:57 | 暮らし

7月5日(木)  

梅雨も後半に入り、曇り空に、薄日程度の日が続くようだ。こうした天気の日は、蒸し暑い。ただしゃがみ込んでの草取りでも、汗びっしょりになる。昼上がりでも、全部着替えなければならない季節になる。昨日夕方、遠くの山で、蝉の鳴き声が聞こえてきたと、連れ合いが行っていた。これから、二カ月ばかり、暑い日が続くことになる。

午前中は、花畑で、ヤマイモの畝間の草取り。終らす。午後は、田んぼ。一か所の田んぼは、生育具合から、肥料を散布する。いわゆる穂肥に当たるが、他の田んぼは、必要なさそうなので、やらない。購入してある粒状の有機肥料を、動力散布機で撒く。天水頼みの田んぼを回り、一昨日の雨水を無駄にしないよう、水手の点検。案の定、二か所の田んぼで、水漏れ穴が開いていたので、直す。

ハウスの中に広げてあるタマネギをコンテナに入れる。片付けて、草を処理して、耕して、次のキュウリの植付の準備のためだ。

こんな作業は、ラジオを付けてやることが多い。季節がら、蚊取線香のコマーシャルが、良く流れてくる。これがとても面白い。

蚊取線香の長さは、人の睡眠時間に合った長さだと説明する。と、聞き手が、「でも、睡眠時間は、人によって違いますよね」と答える。間をおいて、しらけ鳥ならぬ、しらけゼミの鳴き声。思わず、膝を叩いてしまう。こうゆうことって、良くあることなんだなと、思う。蚊取線香の長さがどうのということだから、笑って済ませられるが、作業の現場では、笑いだけでは済まされない。大きなストレスを受けてしまう。こうした私は、ちょとおかしいのかしらん。   

実例を二つほど。

餅搗きの時、もち米を洗い水に浸けて置くのだが、何臼も搗くときは、種籾とか、タマネギなどを入れる細かい網袋に一臼づつ分けて水に浸けておく。米を何度か洗い、網袋に入れるのは、結構な手間がかかる。つい何年か前、パッとひらめいて、網袋に直接入れてから、その袋ごとたらいに入れて洗うと、その楽なこと。時間も何分の一ほどで済んでしまう。このことを話した。

「30年近くも、無駄なことをしてしまった。袋に入れてから洗えば、こんなに楽なのに。」

「でも、米を研ぐことができるのですかね」

もう一つは草取りのこと。

草取りの時、イネ科の草や、丈が高くなり、野菜を害するような草は取るが、ハコベなどの背が低く地面を覆うような草は、取る必要はない。逆に、そのような草が土を被覆しているぐらいの方が、畑には良い。こう云う話を、街から手伝いに来てくれる人たちに、良くする。一緒に、草取りをしていて、いくらなんでも、遅いなあと、見ていると、残す草と取る草を、一つ一つというほどに選り分けて、ていねいに草取りをしていた。

ちょっと違うかな。


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