日中は急に春めいた天気となってきました。その天気に誘われるように早春の芸北に現れるスプリング・エフェメラルたちの様子を観察に行ってみました。寒い日や雪の日々が長かったこともあって、今年は春の妖精たちが姿を現すのが遅くなっているようで、まだ全く姿を現していないものやまだ雪の下に眠っているものもありました。ただ、ホソバナコバイモ(ユリ科バイモ属)だけが何とか姿を見せていました。〔3月10日(木)〕
↓ 叢の中を目を皿のようにして探して、やっとホソバナコバイモの蕾を見付けました。
↓ 日当たりの良い斜面で開きかけたホソバナコバイモとカタクリの幼葉を見付けました。
↓ 日当たりの良い斜面の一画にオオイヌフグリ(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)が群落をなして咲いていました。
↓ 芸北の棚田の集落にも春が訪れようとしています!
↓ ホソバナコバイモの群落が見られる自生地では、もう開き切った花を見ることが出来ました!
↓ 淡褐色の筒状鐘形の花が可愛いホソバナコバイモです。茎の先には対生する葉と3枚の輪生する葉が付いています。
↓ ホソバナコバイモは中国地方(岡山県、広島県、山口県)と九州に分布し、広島県では絶滅危惧種Ⅱ類に分類されています。
↓ ホソバナコバイモの自生地の一角に植生の小さなセツブンソウ(キンポウゲ科セツブンソウ属)が今年も咲いていました。