例年広島旧市内で最も遅くまで紅葉が見られる所のひとつが東区戸坂の琴比羅神社かと思います。今年はもう遅かろうと思いながらも訪ねてみると、ピークはとっくに過ぎてはいましたがまだ何とか鑑賞に耐えられる紅葉が残っていましした。JR芸備線戸坂(へさか)駅のバックヤードの松笠山への登山口にあり、三方を岩壁で囲まれた谷奥に小さな滝が懸り、かつてはその周りに「滝の宮」とも呼ばれた神殿や拝殿が建っていたとのことですがそれらは水害等で姿を消し、今はもう小さな祠が祀られているだけです。その一角が初冬に燃えるような紅葉に包まれるという訳です。
ピークをかなり過ぎていましたが、まだ谷間の奥を淡い紅で染める紅葉が残っていました。(スマホで撮影した写真でお見苦しい点はお許しください。)
岩壁の上から俯瞰した神域です。紅葉の落ち葉が堆く積もった境内を松笠山への登山道が通っています。
境内の高みに残っている常夜灯越しに名残りの紅葉を仰ぎ見ました。
岩壁に懸る小さな滝です。滝つぼの周りは落葉に彩られています。
なかなかに陽が射さない谷間ですが、陽が谷間に漏れて来る頃になると紅葉と常緑樹の取り合わせが美しくなります。