色彩の少ない季節です。いつもの散策コースに飽きてきても、こころ動かされるようなほかの散策路を見付けるのはなかなかに難しいと感じます。そんな時、つい太田川の河畔に足を向けることが多くなります。この日は高瀬堰近くの駐車場に車を置いて、高瀬堰右岸から太田川橋まで歩いて戻ってきました。川を渡る冷たい風を受けながらの散策となりました。〔12月19日(火)〕
↓ 高瀬堰の水門。太田川の治水、利水(水資源の供給)、発電放水の調整といった機能を持つ施設です。今日はこの堰の西詰から先ずは上流部に向かって散策のスタートです。
↓ 高瀬堰の水面越しに北側に屹立する白木山塊を望む。
↓ ここは支流の三篠川、根ノ谷川の太田川への合流点です。ここから根ノ谷川を少し遡ったところに可部発電所があり、そこを流れ落ちる水は江ノ川水系の土師ダムからの分水で、水量が安定していないためその水を高瀬堰で受けてから利水に回しているとのことです。
↓ 三篠川の合流点から少し太田川を遡って行くと三本の大きな橋が川を渡っているのが見えてきます。可部の街の後背の山々も美しく見えます。
↓ 最も手前の橋を電車が渡って行きます。JR西日本可部線の鉄橋の太田川橋梁です。上八木駅と中島駅の間に位置します。
↓ 太田川橋梁に近付いて橋を渡る電車を撮ってみました。高松山が大きなシルエットとなって構えています。
↓ 太田川橋梁のすぐ上流部にトラス構造の大きな橋が架かってます。国道54号線の太田川橋です。全長323.1メートルの橋で1957年に造られたとのことです。
↓ 多くの車が通行する太田川橋は広島市内方向への上り線専用の橋です。手前が安佐南区八木、反対側は安佐北区可部南。
↓ 太田川橋のすぐ上流側には国道54号線の下り専用の新太田川橋が架かっています。こちらはごく一般的な箱桁橋です。
↓ 帰路に八木の街を抜けました。そこで出会ったのが八木用水。約250年前の明和5年(1768年)に完工した農業用水で、全長16㎞あり今も広島市北部の農地を潤しています。可部の街の対岸の太田川から取水しているとのことです。