コロナ感染第六波もピークを過ぎたようなので、まだ人出の少ない場所を狙い、普段は高くて泊まれないお宿に信州割りで、出かけることにした。
その前に、諏訪湖畔にある諏訪湖畔博物館/赤彦記念館に立ち寄る。
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エントランスには生誕100年の現代アート作家、松澤宥(今、長野の県立美術館で大展示会をやっている)の「人類よ消滅しよう行こう行こう」反文明委員会の幟旗の横に、後輩の諏訪清陵高校美術部の幟旗。
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周辺の松本、安曇野、諏訪湖周辺には沢山の美術館が有るのであまり不自由は感じないのだが、常設美術館の無い塩尻から来て、それも抽象芸術を見せられると、心がザワツク感じである。
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諏訪湖の御神渡りを背景に撮られた、松澤宥の写真や、1950~70年代のパーフォーマンスを眺めるとそのぶっ飛び具合の一端が解かるような気がする。
続いて、本来の目的であった島木赤彦の展示へ。だがしかし、こちらはありきたりの展示でかつ、照明が暗く、絵になる写真は撮れずじまい。
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今回の宿は人混みを避け、あえてまだ極寒の地、蓼科高原へ。高さ数メートルの青く輝く人工氷柱。
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さらに標高を上げ、以前のドライブ時に目星をつけて置いた、蓼科親湯温泉へ。外一面は雪が降りしきり、厳冬期である。
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ロビーや廊下、そして客室は日本文学および信州出身の出版社の数万冊の本で埋め尽くされている。(ほぼ全巻ある?岩波文庫の棚)
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我々の泊まった少し古いけれど、豪華な部屋にも、さりげなく、全集の一部が置いてあった。
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外は一面の雪景色ではあったが、3/1からは春メニュー。わさびで食べるフィレが美味しかった。
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夏のピークシーズンには数百人が泊まって雰囲気も違うのだろうが、我々の泊まった冬の平日にはせいぜい数十人の宿泊客で、このホテルが維持できるのか心配という人数だった。
お値段はちょっと高いけれど、環境、雰囲気、温泉、料理に満足の行く宿。本好き、日本文学愛好家にはお薦めの宿である。