マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

中山町の水口まつり①

2019年09月21日 08時13分54秒 | 天理市へ
4月中旬のことだった。

知人の写真家Kさんが伝えてくれた水口まつりの情報である。

場所は4月1日に行われる大和神社のちゃんちゃん祭の神幸祭に向かうお旅所近くの田んぼである。

山の辺の道付近で話す農家さんの言葉が「この辺りは結構している」という苗代作りであった。

お旅所がある地といえば天理市の中山町である。

中山町はちゃんちゃん祭において重要な役割をもつ大字である。

中山町の氏神さんを祭る歯定神社で中山町他大字になる新泉町、兵庫町、岸田町、三昧田町、長柄町、萱生町、佐保庄町の7カ大字は中山町に献供する。

中山町はそのお返しに他の大字に御供を手渡す。

いわゆる「神事渡し」である。

そのちゃんちゃん祭には中山町の苗代作りと直接的に関係するものはない。

あるとすれば中山町独自の村行事であろうと思った。

兵庫町では節分後の日曜日に荘厳とも呼ばれる将軍祭行事がある。

ヤナギの枝木に挟む護符もあれば梅の木弓・ススンボ矢もある。

村の外れに矢を打つ行事に供えるのがヤナギ挟みの護符と餅藁で作ったチンマキ。

この二つの御供は苗代作りの際にイロバナとともに立てる。

その際にもう一つ。

大和神社で行われる御田植祭でたばった松苗も立てる。

この松苗は各大字にも配られるが、新泉町だけは松苗を立てていた。

他大字も探してみたが見つからなかった。

行事を重く受け止めている大字は苗代に立てて豊作を願うが他大字はどうなのだろうか。

苗代を作ると知って出かけた中山町。

思い当たるところを探してみようと出かけたら見つかった。



付近を散策すれば苗床を調えたばかりの苗代田がある。



2カ所も見つかった苗代作り待ち。

明日なのか、それとも明後日なのか期待される中山町。

どうか村の人に出会えるように・・。

(H30. 5. 3 EOS7D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。