マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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稗田町の水口まつり

2019年09月22日 09時11分19秒 | 大和郡山市へ
天理市中山町に水口まつりが存在していたことに初めて気づく。

感動モノのご対面に心を躍らせながら帰路についた。

夕方の国道は渋滞が常。

避けるためにコース替えした大和郡山市の稗田町。

ここは春日大社の旧神領地である。

どこかにあるだろうと思って窓から探す苗代の白い幌。

目につきやすい白色がポイント。

走行中に見えた小さなモノはイロバナである。



苗代作りを終えたときに立てたと思われるイロバナに近づいたら松苗もあった。

写真ではわかりにくい小さなモノであるが、これは3月15日に春日大社で行われる御田植神事に奉られた松苗。



尤も神事に撒かれた松苗そのものではなく大社受付で1束いくらかで売られている松苗。

稗田町の代参が春日大社で買ってきた松苗である。

町民から遣わされた代参は農家の人たちが注文する本数を纏めて買いに行く役目を負っている。

旧神領地は稗田町以外に多くの地区がある。

上三橋町、下三橋町、美濃庄町、若槻町、発志院町、中城町、大江町、井戸野町、番匠田中町、横田町、石川町である。

稗田町に護岸整備された環濠がある。

稗田町の環濠は、私が大阪で学んだ小学校か、中学校の教科書に載っていたと思うのだが・・。

環濠の歴史を学ぶ学習書であったが、現在は・・。

教科書などにもよく記述されている”と、書いてあるブログ紹介は多く見られるが、どこの出版社が、どの課程に利用されているのか、一向に伝わってこない。

その環濠付近にも苗代があった。



前夜に吹いた風でイロバナも松苗も水苗代に浮かんでいた。

松苗は茶色に変質し、枯れているが豊作を願う形だけに水口辺りに立てる。



イロバナは葉っぱの具合でわかったナルコユリ。

犬の散歩中に一服していたMさんは村の人。

数日前の4月29日か30日ぐらいに苗代をしていたと話してくれる。

昔から農家の家に松苗が配られる稗田の村だという。

稗田は春日の若宮おん祭に出仕する村。

毎年に2人が大和士として出仕されるが、その年ごとに、何の役目にあたるか、抽選で決まるという。

(H30. 5. 3 EOS7D撮影)


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