井上陽水 Make-up Shadow (youtube.com)
天上の高みにおいてではなく
心深く、世界への着生が告げられ
考えることよりはやく火が灯される
どうしてなのかはわからない
ここにこうしてあることに満ちてくる
喜劇だろうか
悲劇だろうか
祝福だろうか
呪いだろうか
まぼろしだろうか
問うよりはやくシグナルは瞬き
始原の意志がシナプスを走り抜け
地上の営みはみずからに夢を処方する
Somewhere in Time
憧れ、希望、光、ロマネスク
いつかどこか、虹の下で
新しい生の地平をひらくように
季節のことづてのように
きみの戦士たちが駈けている
こころを決めるよりはやく
遠い気圏へと走り抜け
きみと世界を照らすように
やさしさ、赦し、迎える心、戦う意志
希望が訪れるように駈けている
きみの生の精鋭たちがいる
呼びかけるよりはやく、火は灯り
きらめきに染まり、こころは遅れて追いかける
青空を見上げなくても届いていたでしょう
挫かれたこころに沈むとき
滅びの道が開かれるとき
きみの戦士たちが立ち上がる
空はどこまでも青く
雲は白く
光は水に溶け
緑はきらめき
澄んだ風に洗われ
大地の楽譜は高鳴り
唇を向けるよりはやく
きみは風景に透きとおる
孤独は深く
高揚は走り
夜は夢に濡れ
星はきらめき
深い森の底に
獣たちの息がこだまし
呼ぶ声が聞こえ
暁の光に洗われるように
神聖なまなざしが降りてくる
願うよりはやく
こころは光に染まり
一斉に駈け出していく
いつも何かが終わり
何かが始まりつづけていく
星空に願わなくても聴こえていたでしょう
問いを投げるよりはやく
生の前線を駈けているきみの精鋭たちがいる
