ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「HTさんへの返信」20210810

2021-08-10 | Weblog

 

 

具体的にどうすればいいかというより
自分なりの印象と感じたことをつづってみます。
参考になればいいですが…


最初に浮かんだのは「不幸な女性」というイメージです。
信頼をベースに他者関係をつくりあげる経験が極度に乏しい女性。

人間関係の基本は、不信ベース、上位下位の順位付け。
劣位にあると考える人を見下すことで保たれる自己価値。

おそらく「大学教師」というプライドがただ一つのよりどころになっている。
この肩書と権威を振り回すことで、
足りないものをむりやり穴埋めしているようにみえます。

他者の感情、思いを察する余裕がまったくない権力を握ったコドモのふるまい。
大学の一研究室というローカルな出来事ですが、
これをひな型として国レベルまで拡大すると独裁国家が出来上がる。
そんなことも感じました。

そんな先生に出会うのは不運ですが、
「病気の人」という認識をもつことが大事かなと思います。
本質的には「ケアの必要な人」と考えて、心理的な距離をつくる。

「大学の先生なのに」という前提は外したほうがいい。
この前提で付き合うと言動の矛盾や落差だけと向き合うことになる。
正面からぶつかれば病気の人の土俵で物事が動いていくと思います。

ひたすらプライドと優越の維持という文脈で生きている人にとって、
おそらく「対等な関係」「フェアな対話」というものは関心の外にある。

大事なのは、自分たちの良識、正気、信頼をキープすることかなと思います。
一人より二人、三人、四人、できれば年長の方にも加わってもらって、
お互いを支えあう関係があったら大丈夫かなと思いました。

 

 

コメント

「説明原理、世界像」

2021-08-10 | 参照

 

G・ベイトソン「形式、実体、差異」(『精神の生態学』佐藤・高橋訳)

「十八世紀の末に登場したラマルクの進化論は、生物変異(トランスフォーミズム)の考えに立つ
組織だった進化理論として最初のものでありますが、……。
ラマルク以前には生命の世界は神に属する至高の〈精神〉(大文字の〝Mind〟)を頂点に、
ヒエラルキー構造をなすと考えられていました。
連鎖は天使、人間、サルと下って原生動物に至り、その下に植物から石にまで続いておりました。
ラマルクは、この梯の天地をひっくり返すということをやってのけました。
動物たちが、環境からの圧力のもとで変化することを見て取った彼は、
これらの変化を証拠として、進化の事実を主張したのです。……
ともかくここで、事態にそれまでとは逆向きの順位づけがなされたというところが肝要であります。
梯が逆さまになれば、それまで説明であったもの、
すなわち頂点にあった〈精神〉が、一転して説明されるべきものに変わります」

 

コメント