あらゆる生命のいとなみを貫く生の原理
固有の記述形式において世界を記述して生きる──
他者記述、関係記述、世界記述
すべては「自己記述」という結節へ収れんし
新たな存在可能へ向かう企投が組織されていく
このシークエンスはたえざる流動のなかにある
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人間的集合的いとなみは共通の記述形式を要請する
この要請は人間的生の関係存在としての本質から発している
固有性と一般性、実存世界と客観世界、個人と社会体
ふたつの位相のまじわる地点に人間的生の〝現実〟が展開する
ふたつの位相を齟齬、矛盾、相剋としてではなく
調和、ささえあう両輪として保持するためになすべきこと
すなわちすべての起点
人間的生の本質にかなう記述形式が見出されなければならない
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「未決」から「既決」へ
社会体が求める線形的な記述の進行に
世界の姿を確定する記述の仕方に
もう一つ加えなければならない
「既決」から「未決」へ
実存の自由と関係世界
人間的生の展開可能性と拡張可能性
ふたつともに損なわないために
ふたつを一つとして生きる生の全域性を見失わないために
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未決のゆらぎ──すなわち展開形の本質
この位相においてすべては生成し消滅している
実存のゆらぎ、未決のフォーメーション
存在可能、関係可能に沸き立つ
人間的生の存在本質において生きあうために
総意として刻んでおくべきマキシムがある
「つねに新たな記述のスペースを空けて生きろ」