初夏のようなお日和続く・・・。
5月上旬頃の爽やかな?気候だけれども、黄砂の影響で、空がぼんやりかすんでいる映像をローカルニュースが放送していた。
ゴールデンウィークと言えば、あと1か月くらい先なのだけれど、初夏のような気温になると思い出すのが、
『君知るや南の国』
というゲーテの詩で、日本語訳されて楽曲もつけられているようだ。
曲の方は知らないのだけれど・・・。
君知るや南の国
レモンの木は花咲き 暗き林の中に 黄金色した柑子は枝もたわわに実り
青き晴れたる空より しづかに風吹き
ミルテの木はしづかに ラウレルの木は高く
雲にそびえて立てる国や 彼方へ
君とともに、ゆかまし
(森鴎外・訳)
南フランスか、イタリアか、スペインかポルトガル・・・。
地中海に面した南欧を思い出すのは、レモン、ミルテ、ローレルの植物の登場。
冬寒さ厳しく、夏は高温多湿で、住み難い日本に居て、唯一、こんな爽やかな風が吹くのは、4月下旬頃から、5月の上旬あたり・・・だったのだけれど、昨今、3月には既に、夏日となって、やはり、冬の次は、夏なのか・・・と、過ごしやすい季節が短くなってくるのを、年々、憂いている。
こんなに初夏めいているのに、私の足先は、とても冷たい。
老年になった母が、夏でも、脚に使い捨てカイロを貼っていて、血流が悪くて、身体全体が、冷えていたんだな・・・と今更ながらそう思ってしまう。
暑いと食欲がなくなるものの、母にとって、気温の高い夏が一番、身体の調子がよい季節・・・だったのかもしれない。
私も、筋トレもどき?のことをして、筋力を減らさぬよう少しは動かなくてはならないと思うのだけれど、起きているのがつらくて、すぐ横になりたがるし、買い出しにでようものなら、翌日は、疲れ果てて、グウタラしているテイタラクで・・・。
それでも気候がよくなれば、レモン果汁にジンを加え、炭酸ソーダで割って、爽やかな風に吹かれながら、君知るや南の国なんて、くちずさみながら、初夏気分になったりしている。