雷都で、桜開花。
朝は雨。お昼前から、少し薄日が差して、洗濯物は乾いてくれた。
終日どんよりした曇り空でも、なんだか蒸し暑い。
宵になってまた雨降りだす。
昨日(27日)。
春休みともあって、街中は、開放感に溢れ、映画館もヒトでいっぱい・・・。
朝から市内のシネマコンプレックスで、『教皇選挙』を鑑賞。
日本人には、あまり馴染がないローマカトリック教会の教皇の死去に伴い、次代の教皇を決める選挙に、各国の枢機卿が一堂に集合するバチカン市国が舞台。
厳格に隔離された法王庁での駆け引き、脚の引っ張り合い、陰謀・・・の中、ローレンス首席枢機卿は、教皇の死がもう少し先で、その前にさっさと引退したい・・・と願っていたけれど、教皇によって慰留され、教皇選挙の管理者として、その大仕事の選挙の渦中に飲み込まれ、自身の信仰と我欲の中を彷徨い続ける。
『神の代理人』を決める場であるけれど、そこには、権力欲、支配欲、金銭欲、色欲、差別、外圧・・・神に最も近いハズの聖職者をも世俗の泥の中に、次第に、取り込まれていくローレンス枢機卿。
かなり・・・というか、ナナメ上を行く結末。
結末は、どうあれ、法王庁の重厚で、荘厳な画像は必見。建築、美術、衣装など、画像の見どころも満載。
物語は、始終、静謐の密室で進んでいくが・・・。前教皇と神???の選んだ次の『神の代理人』は・・・???
二十代の頃・・・。
かのイタリアの歴史小説作家の塩野七生の『神の代理人』、『ルネッサンスの女たち』など、イタリアの歴史などの本を読んでいた頃に、この映画を見たかったなぁ。
塩野氏曰く、教皇選挙(コンクラーベ)は、『根比べ』と書かれていた。日本語感も、意味も同じで、カトリック総本山、全世界に13億人の信者の頂点である神の代理人(教皇)選出の過程を描いている。