未熟なカメラマン さてものひとりごと

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悠久の時を越えて1000年  醍醐桜・岡山県真庭市 平成29年4月15日(土)

2017-04-17 00:37:25 | 桜の名所
岡山県、いや日本を代表する一本桜、有名な故に、その観光客の多さに恐れをなして、未だ訪れたことのない真庭市の醍醐桜。シーズンには3時間待ちともきいていました。しかし、今年は何としても見たいと思い、意を決して出かけることにしました。平日の早朝がおすすめとの情報でしたので、自宅を朝5時30分に出発、ナビの予定では7時ごろ到着の予定でした。

ところがナビの到着地点は、14キロも離れた別の場所でした。少しあわてましたが、近くまで来ると、いたるところに道案内の看板があり迷うことはありません。
一番心配したのが駐車場です。7時前だというのに、第1駐車場は満車でした。そこで、迷う事無く通り抜け、第2駐車場へ車を進めました。こちらは少しだけ空きがあって何とか駐車することが出来ました。



第2駐車場から歩いて5分ほどで姿を現す醍醐桜

駐車場から道を少し下ると、正面にあの醍醐桜が見えてきました。太い幹に圧倒的存在感。NHK・BSの人気番組、「新日本風土記」のオープニングの最後に毎回登場するのがこの醍醐桜です。墓地の脇を老人二人が歩いていく映像です。この情感ある場面が懐かしい感じがして、何ともいえないのです。


新日本風土記に登場するのはこの場面
 
茅葺の屋根を持つお土産屋の、向こうに墓地がありまっすぐ続く巨樹への道。周囲はロープが張られ木道が整備されています。さらにその周囲は野原となっていて撮影は360度可能です。不思議なことに、あれほど車がいっぱいなのに、この巨樹の周りの観光客は逆に少なく感じ、あせることなくゆっくり鑑賞できるのです。
でも、対象はこの醍醐桜のみなので、30分ほどすると観光客は引き上げるのです。回転率?は非常にいいのです。肝心の撮影ですが、今にも雨が降り出しそうな曇天で、どうしても見上げるカットとなり、ほとんどが逆光ぎみとなっていい写真は撮れませんでした。






数日前に満開と紹介されていましたが、早や見ごろは過ぎた感がありました。桜の品種はアズマヒガンで、ソメイヨシノのような華やかさはありませんが、小さな花弁は上品で清楚な趣があります。





すぐ、となりに二代目醍醐桜と書かれた桜の木がもう一本あります。初代の風格にいたるまでには、最低でも数百年はかかるでしょう。さて目立つのがペットを連れた観光客です。
愛犬が一番多いのですが、なかにはフクロウを連れてきている人もいて、驚きました。






数十枚ほど撮影した後、テントのお店でたい焼きを買って帰ることにしました。「やはり、この地区は春木さんという苗字が多いですか?」と尋ねると、「苗字が同じなので名前をいわないとわかりませんよ」とのこと。以前、テレビ番組で放送していたことを思い出してつい尋ねたのです。この地区の住民の苗字がほとんど春木(はるき)さんなのです。醍醐桜を守るため、その世話をする苦労話とおもてなしの心をその番組で知ったのでした。大勢の観光客や家を出て行った子どもや孫たちを喜んで迎える、そしてこの地区を活性化したいというのがその願いでした。



ちょうど引き上げる頃、雨が降ってきました。絶妙のタイミングでした。帰路は一方通行になっていて、まったく渋滞の心配はありません。この後パンフレットにも紹介されていた、樹齢800年といわれる岩井畝の大桜を見て帰ることにしました。
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