未熟なカメラマン さてものひとりごと

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タマムシの死骸を発見

2013-09-09 23:07:51 | 昆虫

こちらは生きたタマムシ 9月9日

先日の朝、会社の玄関先をほうきで掃いていたら、小さな昆虫の死骸が目に留まりました。金色と緑の独特の金属製の光沢。見る角度で微妙に色を変えます。裏は特に金色が目立ちとてもきれいです。あまりの美しさに、捨てる前に一度調べてみようと思いました。記憶のかたすみに、このようなきれいな虫は、ハンミョウかタマムシではないかと思いましたが、帰宅後ネットで調べると、タマムシ(ヤマトタマムシ)とわかりました。体つきは、ゲンジボタルの大型のようであり、小型のゴキブリといった感じです。大きさは約4センチ。このようにきれいな造形物を造る自然の力に感心します。いずれにしても私は初めてのご対面でした。

タマムシですぐ思い出すのが、むかし日本史で習った、法隆寺の国宝「玉虫厨司(たまむしのずし)」です。私の日本史の参考書「第一学習社・最新日本史図表」には次のような説明がありました。
小型の仏像を安置する厨子(仏像などを納める箱型の仏具)で屋根は入母屋造りの様式で、宮殿部には雲斗、雲形肘木、屋根の両端には金色のしびがみられる。玉虫の羽が伏せられていることからこの名がある。国宝、高さ226.6㎝。宮殿部各所に装着された透かし彫り金具の下には玉虫の羽が少なく見積もって9083枚の羽、つまり4542匹の玉虫を用いたと推定される。

残念ながら現在では、その羽はほとんど落ちてしまっているそうですが、その当時はどのようにきれいだったろうと想像をめぐらします。

そして今日の午前中、銀行の出入り口で、またまたタマムシを発見しました。今度は仰向けになって足をしきりに動かしている生きたタマムシです。早速、つかまえて会社に帰り、写真を撮ったあと逃がしてやりました。同僚が言うのに、昔はよくイチジクの木で見た、とのことです。先週末と今日、2度見て、さらに昔、よく見たというのを聞いて、だんだんその希少価値が無くなってきたような気がしました。
ネットで調べると、次のような説明がありました。

タマムシ(ヤマトタマムシ)は北海道には生息しません。細長い米型の甲虫で、全体に緑色の金属光沢があり、背中に虹のような赤と緑の縦じまが入るとても美しい昆虫として好まれています。天敵である鳥は、「色が変わる物」を怖がる性質があるため、この虫が持つ金属光沢は鳥を寄せ付けません。どのようにも解釈ができ、はっきりとしないものの例えを玉虫色というのはこの虫に因んでいます(ウイキペディアより)
ネットオークションにも出品されていて、高いもので一匹1800円、別の種類のアオタマムシには、4200円の値段がついていました。すごいですね。

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