未熟なカメラマン さてものひとりごと

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丸岡城のあり得ない階段?? 福井県坂井市丸岡町  平成30年4月18日

2018-04-29 22:17:22 | 城郭
和倉温泉から、自宅に帰る道すがら、現存12天守のひとつ、国の重要文化財・福井県の丸岡城を訪ねました。
その姿は、行き帰りの北陸道からも確認できました。丸岡ICから車で10分もかからない、非常にアクセスのよいところにあります。
お城のある霞ヶ城公園の駐車場に着くと、こちらもちょうど桜が終わったところのようでした、満開の頃は多いに賑わったことでしょう。(日本のさくら名所100選)



織ネームの入場券450円(平成29年4月より料金改定) 坂井市は織ネームの一大産地です


駐車場横の一筆啓上茶屋


桜まつり 丸岡城のある霞ヶ城公園は日本のさくら名所100選に推薦されています

セット券を購入し、霞ヶ城公園の石段を上がると天守が見えてきます。野づら乱積みで築きあげられた石垣、その上に3層の天守(概観は2層)がそびえたっています。
資料によりますと、当時は五角形の堀に囲まれた敷地内に二の丸、各種門、石垣などもあったようですが、明治の排城令により天守以外はすべて取り壊されたようです。
この丸岡城、現存12天守の中で最古の様式を持つ平山城で、北陸で唯一の現存天守です。どちらかというと小振りで、簡素なイメージ、屋根は石瓦で葺かれています。



丸岡城天守閣 石垣は野面乱積み(のづらみだれづみ)石段から直接入り口にはいります この傾斜もすごい

まず、驚くのが天守への石階段の角度です。約29度あるそうです。一直線に上がる石段はそれのみでとてもシンプル、あまりにも殺風景な感じもします。
そして天守へ。右側に受付、左に靴ぬぎ場があり、正面に階段があります。スリッパに履き替え、順路に従ってまず、1階を見学、そして階段を上がり2階へ上がりますが、この階段がとてつもない急勾配なのです。
その角度は60度以上もあり、まるで垂直に立っているようです。通常は両側に手すりがあるだけですが、あまりにも急勾配のためか、他では見ることのない、結び目のついたロープが左右にぶら下がっているではありませんか。
おまけに、一段あたりの段差が相当あり(27cm)、踏み面も奥行きが非常に狭く(12.5cm)足の半分ほどしかかかりません。これでは、お年寄りには無理かもしれませんね。



傾斜と段差と奥行きが、すごい階段


最上階からの眺望は抜群です


模型で再現されていました


敷地内にある資料館


桜の頃は絵になるでしょうね


石段の下りもこの角度、注意が必要です

登山の経験から、安易にロープに頼ってはいけません。ここはしっかり手すりを持ってあがるべきです。3階への階段はさらに急勾配です。一説には65度以上あるとか。日本のお城の中では一番の勾配だそうです。
最上階からは、丸岡の町が360度、眼下に広がります。石瓦で葺かれた屋根は、素朴で独特です。全体では相当な重量がかかっていることでしょう。(計、120トンとか)
このあと、資料館を見学して、霞ヶ城公園をあとにしました。

私事ですが、まだ訪問できていない現存天守は、犬山城と宇和島城だけとなりました。
(追記)
入場券が、織ネームになっていました。文庫本のしおりにも使えそうです。
福岡県坂井市は、織ネーム(越前織)の一大産地です。

日本一短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」も有名です。
また越前竹人形の里としても知られています。
コメント
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