未熟なカメラマン さてものひとりごと

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春の京都を訪ねて その3 無鄰菴の新緑に酔う 平成30年4月8日(日)

2018-04-14 21:41:09 | 庭園
(前回の続き)
中村楼の食事のあと、桜の名所として知られる二条城を訪ねることにしましたが、その前に山縣有朋の別荘・無鄰菴(むりんあん)を訪ねるかどうかで意見が分かれました。
病み上がりの人物が一人いて、約1.5kmの道のり、あまり無理ができず体力が持つかどうか心配ということでした。とりあえず、東山駅を目指して、白川沿いを平安神宮方面に歩くことにし、到着付近での体調で判断しようということになりました。



もうすぐ無鄰菴のはず、閑静な住宅街です。



朝がゆで有名な瓢亭本店


立派なお宅もありました


無鄰菴玄関です


母屋でガイドさんから説明を聞きます。開放的な低い芝生の丘と借景の東山の一体感ある景色


芝生に一羽の野鳥が降りてきました。


山縣自らの指示により、七代目小川治兵衛が作庭したものです。当時としては珍しい開放的な芝生空間です。


水深は浅く水はあくまで清らかです。

白川には、シダレヤナギの若葉が川面に垂れさがり、水深が浅い川の流れの早さと相まってとてもさわやかな情景となっています。
東山駅近くなって、結局、無鄰菴に行くことになりました。
途中、何度か道を尋ねました。一度おまわりさんに尋ねたとき「ムリンアンですか、そのお店はわかりませんねえ」と、どこかスイーツのお店と勘違いされたようです。
朝がゆで有名な、瓢亭の近くまで来てやっと目的地に到着です。入り口はとても小さく目立ちません。
拝観券購入のあと、庭園に入る入り口もまた小さいものでした
入るとすぐに、係りの方から、「今説明が始まったところですので、どうぞ母屋にお上がりください」と、1階の座敷に案内されました。そこには大勢の方が座って話を聞いていました。
説明される方が特に、この庭園に関してお詳しいようで、ポイントをわかりやすく説明してくださいます。
山縣は、苔の生える日本庭園ではなく、西洋式の芝生にしたかった
里山や小川が流れる自然な風景をイメージした
疎水からの水は、サイフォン式となっている
川のせせらぎが聞こえるような庭にしたい
借景は東山だが、実は東山が中心となっている
どの位置で見たら、いいかその場所について
など、大きな見取り図を持って説明してくださいました。



水鏡となって若葉の木々を映し込みます。


美しい苔庭。山縣は苔の美を受け入れるようになります。


こちらも水鏡となっています。


庭園の一番奥にある三段の滝。


ツツジがきれいに咲いていました。


馬酔木の白い花とピンクの若葉が庭園に彩を添えます。


とにかく美しい庭園です。紅葉もきれいでしょうね。


庭園から母屋を見る


簡素な二階建ての母屋


洋館、山縣の愛用の椅子


天井画も見事です。

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日露戦争の行方を決める会議がこの席で行われました。狩野派の壁画も見事です。


洋館を出たところで、再び庭園を見る


若葉が美しい


外に出るとやはり着物が目立ちます。

ただ、次の予定があったので、最後までゆっくり聞くことはできませんでした。庭に下りて庭園の遊歩道を散策します。中心は芝生ですが、遊歩道沿いにはきれいな苔が生えていました。
最後には山縣は苔もいいと、再認識したようです。庭園は池泉回遊式になっていますが、とにかく新緑がきれいで、感動的です。敷地はそれほど大きくも無く、また大きな石組みもありません。
どちらかというとフラットで、野趣あふれる自然な庭園となっています。
秋の紅葉のシーズンもなかなかのものでしょう。
このあと洋館を見学、愛用の特注の椅子や、応接間を見学し、無鄰菴をあとにしました。
次は、本日最後の目的地、二条城に向かいます。
コメント
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