未熟なカメラマン さてものひとりごと

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伊吹山 見ごろはもう少し先でした! 北近江の旅その3 平成26年7月20日(日)

2014-07-24 22:18:21 | 山歩き

駐車場は霧に包まれていました。

いよいよ伊吹山登頂の日です。早朝、ホテル8階の部屋から恐る恐るカーテン越しに外を覗くと、幸いにも雨は降っていませんでした。朝食のバイキングを早めに済ませると、急いで準備をし、ホテルを出たのが7時45分頃でした。  

関ヶ原に通じる道路から見る伊吹山は、頂上部がガスに覆われて何とも心配な様相です。伊吹山ドライブウエイに入る頃、他に自動車の姿はありませんでした。シーズンなので相当混んでいると思っていましたが、少し拍子抜けしました。登るにつれて道路は徐々に霧に覆われてきました。途中で超望遠レンズをつけて待機している人々の姿がありました。イヌワシの写真を撮ろうとする人たちです。遠く、北海道や九州からも撮影に来るそうですが、今日のこの天気では期待できそうにありません。ドライブウエイ、高度が増すにつれて霧が濃くなり、頂上近くのスカイテラス駐車場に着くころにはほとんど視界が効かなくなっていました。それでも駐車場には着々と準備をする登山者の姿がありました。



この時間、ほとんど人の姿を目にすることはありません。

念のためレインウエアを着ましたが、気温が低いためちょうどよい感じでした。いつもなら眼下に見える素晴らしい眺望もこの日はまったく見えません。それでも遊歩道沿いに見える山野草を撮影しながらの登山は楽しいものです。期待していたシモツケソウなど一面のお花畑は、まだ時期が早いのでしょう。ほとんど見ることはできませんでした。一番多く観られたのが白やピンクのヤマアジサイ、ヤマホタルブクロ、キンバイソウ、ミヤコアザミ、ウツボグサで他に、咲き始めのメタカラコウ、シシウド、クガイソウ、イブキトラノオなどを目にすることができました。


キンバイソウ
ウツボグサ
クガイソウ
ミヤコアザミ

伊吹山は、真夏になると日陰がないので大変ということを聞きますが、今日のような天気の山歩きは、気温も低く日差しもないのでまったくその心配はありません。眺望は諦めるとして雨さえ降らなければと思っていました。そう思った矢先、ぽつぽつと雨が落ちてきましたが、それほどでもなく、頂上へ到達。落ち着く場所もないので、少し山小屋の中で休憩することにしました。コーヒーを飲みながら外を眺めていたら、なんと本格的に雨が降りだしてきたではありませんか。山小屋の主人の話では、午後から回復に向かうとのことでしたが、1時間以上もここに待機しているわけにはいきません。

当初、帰りは東遊歩道コースを予定していましたが、雨に濡れて危険なので断念し来た道を引き返すことにしました。徐々に観光バスのツアー客が上がってきました。お弁当を下げて上がってくる人もいます。それにしてもこの天気、どこでお昼にするのか、少々気の毒に思いました。



雲が晴れて青空が見えて来ました。感動のひとときです。

駐車場が見える頃、何と霧が徐々に晴れてきたではありませんか。あっという間に空には青空が見え始め、部分的にガスがかかった山並み、それは言葉に表せない程美しいものでした。来た甲斐があったと思いました。感動に浸りながら下っていると、ツアー客がどんどん上がってきます。駐車場の観光バススペースはほぼ満車の状態でした。きれいな青空を見てあちこちから歓声があがります。これから山を登る人は、絶好のタイミングでした。駐車場から登山道を見ると、富士山のピーク状態のように混雑して見えました。

空は完全に晴れ、雨に濡れた山の緑が一層その輝きを増しているように見えました。やはり一番の見ごろは、7月の終わりごろから8月の初めでしょうか。こうして伊吹山を堪能したあと、次の目的地・米原市・醒井(さめがい)に向けて出発しました。(つづく)



混雑する登山道
コメント
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