マキノ町 メタセコイアの並木 緑のトンネルが続きます。
びわこ箱館山ゆり園をあとにして、再び161号線にもどり北上していると、マキノピックランドの道標が見えました。当初の予定では、このマキノ町のメタセコイアの並木を見ることにしていましたが、今日の渋滞により時間もかなり押していて、早く長浜に入りたいとも思っていたので、どうしようかと瞬間迷いました。しかしちょっとだけ、とハンドルを切ってしまいました。
そして、すぐにメタセコイアの並木道が見えてきました。道の両側が開けているのでとても美しい景観となっています。まるでどこか異国の地を走っているような錯覚を覚えます。それぞれの幹の何と太いこと。資料によりますと、その数、2.4㎞に500本。昭和56年に植えられたのが始まりとのことですので、樹齢はまだ30数年しか経っていないことになります。
このメタセコイア、とても成長の早い木で、1年に1mも成長するようです。1939年に発見された化石で初めてその存在を知られ、その後中国の四川省で現存種が発見されて、生きた化石として一躍有名になりました。1949年にアメリカから100本の苗木が送られ、それらの木から挿し木された苗が全国に広がったそうです。岡山県内では、県総合グラウンドにも植えられており、その紅葉の美しさは広く知られているところです。
並木道に何度か車を停めて写真に撮り、すぐに長浜に向かいました。たった10分ほどの滞在でしたが、晴れた空に秋の紅葉、冬の雪景色も是非見て観たいと思いながらマキノ町をあとにしました。山道を走って再び161号線に合流し、琵琶湖周遊道路(さざなみ街道)を走っていると、進行方向の左側に、ピンク色のハスの花の群落が見えました。
さざなみ街道を走行中、見かけたハスの群落
琵琶湖周辺にはハスの群生地が多く、今回、草津市の水生植物公園にも行きたいと思っていましたが、時間の関係で断念した経緯がありました。さて、群落を見て撮影意欲に駆られ、またまた寄り道をすることにしました。適当な脇道を見つけ左折して細い農道を通って引き返し先ほどの群落に戻ります。大きなハスの花が一面に咲いて見ごたえ十分ですが、時間も時間だけに花は開いていません。華やかな雰囲気だけ味わいました。
そして、やっと最終目的地の長浜に到着です。長浜は今回で3回目の訪問で、どこか懐かしい気持ちにもなりました。車を黒壁スクエアに近い有料駐車場に入れ、取りあえず黒壁ガラス館を目指しました。途中、浴衣姿の若い人を何人も見かけましたが、アーケードのある商店街に入ると、さらに浴衣姿は増え相当な盛り上がりです。
長浜ゆかたまつり 大勢の人で賑う商店街
訊くところによると、この日は「長浜ゆかたまつり」が開催されていてコンテストもあるとか。商店街の真ん中にはイスとテーブルが置かれ、無料でお茶や酒、おつまみが提供されていました。もらったうちわで一帯を散策していると、長浜市民になったかのような錯覚を覚えます。このあと、ホテルにチェックインし、夕食までの時間を湖畔の散策で過ごしました。曇り空の間から夕陽が湖面を照らし、小さな白波が湖岸を打ちつけています。犬を散歩させる人もいて、静かな日常の夕刻のひととき、どこか癒される気分になります。明日は伊吹山、天気がなんとか持ってくれるといいのですが、それのみが心配でした。(つづく)
長浜ロイヤルホテル前の湖岸(遊歩道)